ピカソやマティスを魅了したコスチュームが集結。「バレエ・リュス」日本初の展覧会開催

2014.05.22

ピカソやマティス、キリコ等多くの前衛アーティストを魅了したバレエ団「バレエ・リュス」の展覧会「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」が、国立新美術館で開催される。会期は6月18日から9月1日まで。

展では、オーストラリア国立美術館が有するバレエ・リュスのコスチュームコレクション32演目、約140点をデザイン画や資料などと併せて展示。衣装デザインは、バクストを始めアレクサンドル・ブノワやマティス、ジョルジュ・ブラック、ゴンチャロワ、ラリオノフ、アンドレ・ドラン、デ・キリコら、錚々たる顔ぶれが手掛けている。なお、オーストラリア国外でバレエ・リュスのコスチュームがまとまった形で展示されるのは世界初となる。

バレエ・リュスは、1909年にセルゲイ・ディアギレフのプロデュースによりデビューし、その革新的なステージで一世を風靡したバレエ団。ワツラフ・ニジンスキーをはじめとするバレエダンサーや振り付け家に加え、20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーら、数々の有名アーティストを輩出。ココ・シャネルも参画するなど、新しいスタイルの「総合芸術」としてバレエだけでなく美術やファッション音楽の世界にも革新をもたらした。今でも大きな影響力を持つ伝説的な存在となっている。


イベント情報】
魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
会期:6月18日から9月1日
時間:10:00から18:00(金曜日、8月16・23・30日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般1,500円 大学生1,200円 高校生600円
休館日:火曜日(8月12日は開館)
HEW
  • 『コメディア・イリュストレ』特別版(No.16、1912年5月15日) オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「青神」の衣裳(《青神》より)1912年頃 オーストラリア国立美術館
  • ニコライ・レーリヒ「ポロヴェツ人の少女」、「ポロヴェツ人の戦士」の衣裳(《イーゴリ公》の《ポロヴェツ人の踊り》より)1909-37年頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト、アレクサンドル・ゴロヴィン「不死身のカスチェイ王の従者」の衣裳(《火の鳥》より)1910年 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「シリア人女性」の衣裳(《クレオパトラ》より)1909-30年代 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「奴隷」あるいは「踊り子」の衣裳(《クレオパトラ》より)1918-36年頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「キアリーナ」の衣裳(《カルナヴァル》より)1910年頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「ピエロ」の衣裳(《カルナヴァル》より)1910年頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「宦官長」の衣裳(《シェエラザード》より)1910年頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「シャー・ゼーマン」の衣裳(《シェエラザード》より)1910-30年代 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「シャー・ゼーマン」の衣裳 (部分)(《シェエラザード》より)1910-30年代 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「踊り子」あるいは「オダリスク」の衣裳(《シェエラザード》より)1915-30年代頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「シャリアール王」の衣裳(《シェエラザード》より)1910-30年代 オーストラリア国立美術館
  • オーギュスト・ベール《シェエラザード》-ニジンスキー 1910年 オーストラリア国立美術館
  • E. O. ホッペ《火の鳥》 ─ タマル・カルサヴィナとアドルフ・ボルム 1913年 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「女王タマールの友人」、「女王タマール」、「レズギン人」の衣裳(《タマール》より)1912年頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「ニンフ」の衣裳(《牧神の午後》より)1912年頃 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト 三人の「海賊」の衣裳(《ダフニスとクロエ》より)1912年頃 オーストラリア国立美術館
  • オーギュスト・ベール《薔薇の精》─ニジンスキー 1913年 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「貴婦人」の衣裳(《蝶々》より)1914年頃 オーストラリア国立美術館
  • ジョゼ=マリア・セール ドレス(《女の手管》より)1920-24年 オーストラリア国立美術館
  • レオン・バクスト「侍女」の衣裳(《眠り姫》より)1921年頃 オーストラリア国立美術館
  • フアン・グリス「伯爵夫人」の衣裳(《女羊飼いの誘惑》より)1924年頃 オーストラリア国立美術館
  • ゲオルギー・ヤクーロフ「女性労働者」の衣裳(《鋼鉄の踊り》より)1927年頃 オーストラリア国立美術館
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