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【INTERVIEW】TOKYOから発信する、パリが期待する若手デザイナー、ジュリアン・デイヴィッド
2013.01.22
マルタン・マルジェラ
(
Martin Margiela
)や、
エルメス
(Hermès)のアーティスティックディレクターを務める
クリストフ・ルメール
(Christophe Lemaire)らも受賞したことでも知られる、新人
デザイナー
のための「ANDA
M
Fashion Award(アンダム
ファッション
アワード)」。
そのグランプリを2012年に受賞。現在、
パリ
の
コレット
や
ロンドン
のブラウンズを始め世界中の
セレクトショップ
でも注目のデザイナー ジュリアン・デイヴィッド(Julien David)氏。
日本
を拠点にする理由、クリエーションについて話を聞いた。
パリ生まれのジュリアンは、19歳で渡米し、
ニューヨーク
のパーソンズ美術大学でファッションを学んだ。ナルシソ ロドリゲス(Narciso Rodriguez)、その後ラルフ ローレン(
Ralph Lauren
)のパープルレーベルの
ウィメンズ
ウェアデザイナーとして活躍した後、2006年に
来日
した。
「日
本
の
アート
や
建築
に興味があり、日本に来ようと思いました。当時の私はとても若くて、好奇心旺盛でクレイジーでしたね(笑)。実際に訪れてみて、
東京
はパリやNYと同じく大都会だけれど、欧米の都市とは全然違った魅力があって驚きました」と当時を振り返る。
ブランド
設立は2007年。当初はシルクスカーフのみの提案だったが、4シーズン目で、
コート
だけで構成される初のウィ
メンズコレクション
15体を発表した。2011-12年秋冬シーズンには初のショーを開催。
コレクション
は、すべて日本製の素材を使って作られている。
「コンセプトやフィー
リング
を表現するために、様々な技術や素材を見つけ出して、それをモダンなコレクションに落とし込みます。東京の生地の
展示会
で見つけたチロリアンジャカードの工場を桐生まで訪ねて、工場に保存されているアーカイブをアレンジして
アウター
ウェアに使ったりもしていました。まだ若いファッションブランドですから、毎シーズンが勉強で、チャレンジの連続です」とジュリアンは語る。
世界的に見ても大きなファッション
マーケット
のひとつである日本に拠点を置き、素材選びから販売まですべて同じ場所でできることが、デザイナーとして大きなアドバンテージだというジュリアン。
「日本のマーケットで売れる商品というのはとても特徴的で、欧米とも他の
アジア
のマーケットとも違います。日本的なテイストとでも言うのでしょうか。日本の消費者は、クリエーションにとても興味を持ってくれるので、若くてアイディアがあるデザイナーにとってとてもチャンスがある場所だと思います。日本では、いわゆるファッションピープルではなく、普通の若い人でもファッションにお金をかけたり、新しいファッションにどんどん挑戦したりします。自由にファッションを楽しむ雰囲気がある。それは私が
ヨーロッパ
人だから余計そう思うのかもしれません。ヨーロッパでは、ファッションが社会的地位を象徴するということもありますから」
ANDAM受賞の話題になると、「
フランス
人にとって、パリで受賞できたことはとても光栄です。たくさんの尊敬するデザイナーたちがもらった賞でもありますから」と笑顔になった。
「他にも良いブランドが候補に挙っていましたが、(私のコレクションは)、他とは違うことが評価されたのだと思います。モードだけどストリートがミックスされて、しかも上質な素材。そういう服作りをするのは簡単ではありませんが、これは私の大きな強みです」
近い将来、東京に初のショップをオープンしたいと話すジュリアン。「自分の世界観をコントロールできるショップは、デザイナーにとって、とても貴重なプレゼンテーションの場です。顧客と直接コミュニケーションを取れるのもよい機会ですし、そのようなショップが持てる日を今から心待ちにしています」
2013年春夏シーズンのウィメンズコレクションは、「Spoiled Child (甘やかされた子ども)」がテーマ。思春期の子たちが自分のスタイルを発見していくという
ストーリー
を
デザイン
に落とし込んだ。ジュリアン自ら描いた恐竜や
おもちゃ
のポップでカラフルな
プリン
トは、
メンズ
コレクションにも登場している。
「来秋冬コレクションは今までよりも比喩的で抽象的な、そしてドレッシーなコレクションになると思います」とヒントを少し。東京で暮らすパリジャンが発信するクリエーションのこれからに注目だ。
編集部
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