芭蕉や山頭火、ディキンソンをオマージュした画家・角田純の“文字”のドローイング集【NADiffオススメBOOK】

2017.06.08

木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、画家・角田純の『SOUND AND VISION』。東京・新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)によるご紹介です。

■『SOUND AND VISION』角田純

1980年代からアートディレクターとして広告や出版分野で活躍してきた角田純(アートディレクター時代は角田純一名義)。

本書は、2000年代半ばから画家としてのキャリアをスタートさせた角田が、抽象絵画を経て辿り着いた新しい表現、「文字」にまつわるドローイングをまとめた作品集である。

描かれているのは文字の集積である「言葉」。絶妙な崩しにより文字としての痕跡を失くして描かれているものもあるが、松尾芭蕉や種田山頭火、エミリー・ディキンソンなどの著名な文人や芸術家の言葉が、カリグラフィ・書道・アラビア文字やグラフィティアートにおけるタギングなど、町や書物で一度は目にしたことのある様々な文字のスタイルで自由に表現されている。

言葉のパワーと文字の持つプリミティブな美しさ、そして角田の描き出すペインティングとの邂逅によって、タイトル通り「音」と「像」が立ち現れてくるような、独自の世界観を示す一冊である。

【書籍情報】
『SOUND AND VISION』
作品:角田純
出版社:torch press
言語:日本語、英語
カバー/136ページ/297×210mm
発刊:2017年4月
価格:2,800円
NADiff
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