ヒュンメルが被爆地の女子高生と考えたピースユニフォームを発表、戦争のない平和な未来を願って

2020.08.25
被爆70年となる2015年より、スポーツを通して平和を訴える“ピースユニフォーム”をリリースしてきたヒュンメルhummel)。被爆75年となった今年は、広島文教大学附属高等学校の生徒たちと共同で手がけたピースユニフォームを発表した。

戦争と平和を表すピースユニフォーム
今回、ピースユニフォームをデザインしたのは、広島の女子高校生11名。彼女たちが通う広島文教大学附属高等学校では、被爆地・広島市にある学校として、平和への想いについて伝え、考える取り組みをしている。

そうした同校の取り組みに合わせ、サッカー部の3年生のうち11名が所属する「スポーツ・カルチャークラス」でも、同様の活動を行いたいと、サッカー部顧問・松木俊博先生から、ヒュンメルに相談があったことが、プロジェクトを共に手掛けることとなったきっかけだという。

授業では、生徒それぞれが平和について考え、描いたラフ案をもとにディスカッションを深めた。ヒュンメルの担当者も授業に加わり、デザインを決定。


ついに、戦争と平和をイメージしたユニフォームが完成した。
 
フィールド用は、オレンジをベースに「原爆の炎」と「美しい広島の紅葉」をイメージ 
GK用はブルーかをベースに「多くの人が亡くなった川」と「豊かな広島の海」をイメージ 
フィールド用、GK(ゴールキーパー)用それぞれのカラーに対して、戦争と平和の両方がグラデーションで表現され、シャツとパンツには、同校のシンボルである“スズラン”をくわえた、平和の象徴“ハト”のイラストが描かれている。

エネルギッシュな最新ピースユニフォーム、着用してみるとこんな感じ。皆さんお似合い。
平和について、改めて考えるきっかけになるピースユニフォームを手がけて
ピースユニフォームの発表記者会見後には、平和公園で献を行い、初着用となるピースマッチを実施。




副キャプテンの尾方彩羽さんは、「高校選手権や他府県のチームと試合をする際に着用し、プレーすることで、相手チームも一緒に平和について考えるきっかけになってくれれば」と今後の取り組みについて話した。

プロジェクトリーダーの小田優里さんは、「お互いの意見を出し合いながら尊重し、ひとつのものをつくりあげるのはサッカーでも同じこと。今回学んだことを生かし、このピースユニフォームを着て、全国の舞台に立ちたいと思います」と想いを語っている。

戦後75年の今、彼女たちにとっても私たちにとっても、改めて戦争と平和を考えるきっかけになった。戦争のない、平和な未来を願ってキックオフ!


編集部
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