ロックの名曲が彩る青春バイオグラフィ映画「LETO」7月24日より全国公開、ティザー映像も必見!

2020.07.21
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、「カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞」を受賞し、その他各国の映画祭で数々の受賞&ノミネートを果たした映画「LETO -レト-」。7月24日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国にて公開となる。それに先立ち、現在、作の冒頭映像が公開されている。

映画「LETO -レト-」冒頭映像重
苦しい規制に打ち鳴らすロックンロール! 音楽を愛してやまない若者たちの、静かに燃える反逆の熱気が伝わるティザームービーも必見。
冒頭映像では、体が自然に動き出しそうなノリノリなロックのライブシーンと音楽を愛する若者たち、
それに相反する80年代前半のソ連の規制に縛られた情勢が切り取られている。


映像は、若い女性たちがライブ会場に潜入する場面から始まる。「いくぞ」の掛け声とともにリハーサルの音が漏れ聴こえてくる流れは、物語の始まりを感じさせ、観る者の期待感を高めてくれる。さらに、彼女たちを追っていく長回しのカメラは、ライブの臨場感を伝えるだけでなく、徐々に大きくなっていく音楽、まばゆいスポットライト、ロックを打ち鳴らすギターボーカルという順に視覚と聴覚を刺激し、観客の心を“映画の世界”へと導いてくれるのだ。




作中には、ノリノリなロックミュージックが響き渡る中、観客が静かに座ってライブ鑑賞をしている場面も。これは、当時の情勢を表したもの。80年代前半当時のソ連は、ロックミュージックと西洋の影響に敵対的な情勢でありながらも、ロックミュージックに惹かれる若者たちも増えていった時代。その対立関係を象徴するように、刺激的な歌詞に険しい顔をしたり、音楽に乗せて体を揺らしている観客に注意する、ソ連当局者も映し出されている。 


本作を手がけたキリル・セレブレンニコフ監督は、そんな情勢にロックの新しい波を取り入れようとした、音楽を愛してやまない彼らの純粋さ、無邪気さ、そして反逆への熱気に惹かれたそうで、

「自由が個人的な選択、可能な選択と考えている世代のために、この映画を作ります。私の目的はこの自由の価値を捉え、強調することなのです」

と語っている。

ぜひ、チェックしてみて欲しい。

■LETO-レト- あらすじ
ときは 1980 年代前半。西側諸国(資本主義諸国)の文化は禁忌とされていたソ連時代のレニングラードでは、L・ツェッペリンや T・レックスなど西側のロックスターの影響を受けたアンダーグラウンド・ロック が開こうとしていた。その最前線で人気を博していたバンド「ズーパーク」のリーダーであるマイク(ローマン・ビールィク)のもとにある日、ロックスターを夢見るヴィクトル(ユ・テオ)が訪ねてくる。彼の才能を 見出したマイクは、共に音楽活動を行うようになるが、その一方で、マイクの妻ナターシャ(イリーナ・ストラシェンバウム)とヴィクトルの間には淡い恋心が芽生え始めていた・・・・。

映画「LETO -レト-」日本版予告編


LETO (Official Soundtrack)



【映画情報】
LETO -レト-
7月24日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国公開

監督:キリル・セレブレンニコフ
出演:ユ・テオ、イリーナ・ストラシェンバウム、ローマン・ビールィク
2018 / ロシア・フランス / スコープサイズ / 129分 / モノクロ・カラー / 英語・ロシア語 / DCP / 5.1ch
日本語字幕:神田直美
原語監修:松澤暢子
原題:LETO
英題:LETO(The Summer)
後援:駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦文化協力庁、ロシア文化フェスティバル組織委員会
配給:キノフィルムズ / 木下グループ
URL:https://leto-movie.jp/

© HYPE FILM, 2018 leto-movie.jp


編集部
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