ジャガー・ルクルトが「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」を4つのバリエーションで発表

2023.03.28
ジャガー・ルクルトが、レベルソ・トリビュート・スモールセコンドの新作を発表しました。

レベルソは、1931年の誕生から間もなく、当初考えられていたポロ競技用の時計としてだけでなく、世界中のお洒落好きな人たちから愛用されるようになり、ホワイトやシルバーダイヤルが一般的であった時代に、大胆にもカラーダイヤルを採用したバリエーションが登場しました。メタルケースと鮮やかなコントラストを描くカラーが、シンメトリーですっきりとしたレベルソのデザインに潤沢さを添えました。

Courtesy of JAEGER LECOULTRE
2023年、ジャガー・ルクルトはカラーストーリーを継続し、サンレイブラッシュ仕上げのダイヤルを備えたレベルソ・トリビュート・スモールセコンドを4つのバリエーションで発表します。新たに設計し直したピンクゴールド製ケースでは、1931年のオリジナルモデルのブラックダイヤルにオマージュを捧げるブラックダイヤルが、ポリッシュ仕上げのメタルとドラマティックなコントラストを描きます。ラッカー仕上げのバーガンディダイヤルは、輝くピンクゴールドの高級感を引き立てます。初代レベルソのシルバーダイヤルを彷彿させるシルバーダイヤルは、華やかなゴールドの輝きを控えめにエレガントに引き立てます。ブラックとバーガンディのダイヤルには、追加のファリアーノ・コレクションのストラップが2付属します。1本はキャンバスとカーフを組み合わせた特徴的なストラップで、もう1本はカーフ製ストラップです。シルバーダイヤルには、ファリアーノ・コレクションのキャンバス&カーフストラップと交換用のブラック アリゲーターストラップが付属します。また、2023年に新たに登場するブラックニッケル仕上げの針とインデックスを備えるシルバーオパーリン仕上げダイヤルは、レベルソ・トリビュートのステンレススチール製ケースにダイナミックで現代的な印象を加えます。


新しい超薄型ピンクゴールド製ケース

ピンクゴールド/バーガンディ

レベルソ・トリビュートのピンクゴールド製ケースは、2023年に大幅に改良されました。わずか7.56mmと、これまでと比べて約1mm薄くなり、最高度の洗練さと精巧さを実現しました。

至高のエレガンスが際立つ長方形ケースは、時計製造において比較的珍しい存在であり続けています。機械式計時装置の草創期より、ラウンド型ケースが標準です。この慣習は日時計が円形で、時計の針が「円形に」動くことから自然な流れで生まれ、その結果時計の機構も円形に設計されています。反転式ケースは、1931年に発表された最初のレベルソのために考案され、機能させるために直線で構成する必要がありました。さらに、長方形ケースの形状は手首の自然なカーブにぴったり沿うものであったため、人間工学的に非常に優れており、デザインの本来の目的であったポロ選手にとって理想的な形状でした。ケースのデザインを確立後、ジャガー・ルクルトは長方形の原則を広げて適用し、ケースの輪郭に合わせた形状のレベルソ専用ムーブメントを製作しました。

ピンクゴールド/ブラック

スライド式反転機構のため、レベルソのケースは時計製造において最も複雑なケースの一つです。そのことが、新しいレベルソ・トリビュート・スモールセコンドのケースを薄くするという課題の難易度をかなり高くしました。ケースは50個以上の部品(その内約40個の部品は反転式機構用)で構成され、マニュファクチュール ジャガー・ルクルトの専門家チームによってすべて製作され、手作業で組み立てられます。

シンプルなエレガンス レベルソ・トリビュートのダイヤル
サンレイ仕上げダイヤルの製作工程は緻密で繊細です。まず、ダイヤルの地金に亜鉛めっきを施してメタリックな輝きを与え、その下の真鍮を酸化から保護します。次に、細い金属製ブラシで非常に細い線がダイヤルの中央で正確に交差するサンレイパターンを表面に描きます。これにより、光がさまざまな角度からダイヤルに当たると、色合いが独特に変化します。最後に、ラッカー仕上げをダイヤルに施します。表面にニスを塗ってポリッシュ仕上げを施し、控えめな質感のサンレイ仕上げの効果を引き立てる柔らかな輝きを生み出します。

カラーダイヤルの場合、ラッカー仕上げは高度な技能が求められる複雑な工芸です。カラーラッカーを4層に塗布し、望ましい色の濃さや色合いを生みだします。続いて、半透明のラッカーを20層塗り重ねて視覚的な深みを与え、カラーを永久的に固定します。次の工程に進む前に、各層を手作業で塗布し、塗布ごとに理想的な熱と湿度の条件で乾燥させなければなりません。最後に、ニスを塗って鮮やかに仕上げてから鏡のように完璧なポリッシュ仕上げを手作業で施します。これにより、色を濃くして深みを与えます。

新しい2023年のダイヤルには、レベルソ・トリビュートの象徴的なデザイン要素(アワーマーカーが数字ではなく植字バーインデックスであり、12時位置はダブルインデックスである)がすべて取り入れられています。そのファセット加工が施されたフォルムは、ドーフィン針の形を引き立て、ダイヤルの表面にさらに深みを与えています。ダイヤルの下半分では、円を描くスモールセコンドのトラックがダイヤルやケースの直線的なデザインと対照を成しています。ダイヤルのサンレイブラッシュ仕上げと呼応して、ケースを反転させるとキャリアの内側にダイナミックなサンレイ仕上げのパターンを眺めることができます。

レベルソの伝統に忠実に、反転式ケースのメタル部分はパーソナライズに適したキャンバスになります。時計のオーナーは、自分だけの楽しみとしてこのパーソナライズを隠しておくことも、ケースを裏返して見えるようにすることもできます。


ピンクゴールド/シルバー

レベルソをそのルーツに再び繋げる
ジャガー・ルクルトと、ポロの世界において手作りの高級ブーツで著名なカーサ・ファリアーノのコラボレーションは、レベルソをそのルーツであるポロの世界に再び繋げます。2本セットのストラップがピンクゴールド製レベルソ・トリビュート・スモールセコンドの各モデルに付属します。新しいダイヤルを引き立てるカラーのストラップは、キャンバス&カーフまたはカーフを使ってファリアーノの象徴的なデザインで作られます。レベルソのデザインのタイムレスな現代性を強調し、統一感や美しく力強いスタイルをもたらすこのストラップには、簡単に素早くストラップを交換するためのピンバックルが取り付けられています。

キャリバー822 完璧な製品を目指すジャガー・ルクルトの哲学の象徴
レベルソ・トリビュート・スモールセコンドは、機械式手巻ムーブメント、キャリバー822が搭載されています。108個の部品を搭載し、高い評価を得ているこのエレガントな機械式ムーブメントは、42時間のパワーリザーブを提供します。すべてのジャガー・ルクルトのキャリバーと同様に、その部品は、ケースバックのメタル部分の下に隠されるとしても細やかな仕上げと装飾が施されます。

レベルソ専用に設計されたキャリバー822のすべての要素は、マニュファクチュール内ですべて製造され、組み立てられます。完璧な製品を目指すジャガー・ルクルトの哲学に従って、ムーブメントはケースの形に合うものでなければなりません。これはマニュファクチュールの初期に確立されたアプローチであり、キャリバーの構造は、レベルソのケースの長方形に合わせてトノー型に設計されています。


技術仕様
レベルソ・トリビュート・スモールセコンド (ピンクゴールド)
ケース:18Kピンクゴールド
サイズ:45.6×27.4mm、厚さ:7.56mm
キャリバー:手巻ジャガー・ルクルト製キャリバー822
機能:時、分、スモールセコンド
パワーリザーブ:42時間
防水性:30 m
ダイヤル:サンレイブラッシュ仕上げブラック / ラッカー仕上げバーガンディ / サンレイブラッシュ仕上げシルバー
ケースバック:クローズド
ストラップ:交換可能なファリアーノ・コレクションのカーフレザー&キャンバス、カーフレザー(ピンクゴールド/ブラック、ピンクゴールド/バーガンディ)、交換可能なファリアーノ・コレクションのカーフレザー&キャンバスストラップ、ブラックアリゲーターストラップ(ピンクゴールド/シルバー)
リファレンス:ピンクゴールド/ブラック:Q713257J、ピンクゴールド/バーガンディ:Q713256J、ピンクゴールド/シルバー:Q7132521



レベルソ・トリビュート・スモールセコンド (ステンレススチール)


技術仕様
レベルソ・トリビュート・スモールセコンド (ステンレススチール)
ケース:スチール
サイズ:45.6×27.4mm、厚さ:8.5mm
キャリバー:手巻ジャガー・ルクルト製キャリバー822
機能:時、分、スモールセコンド
パワーリザーブ:42時間
防水性:30 m
ダイヤル:シルバーオパーリン
ケースバック:クローズド
ストラップ:ファリアーノ・コレクションのカーフレザー&キャンバス
リファレンス:スチール Q713842J



黄金比について
アールデコの芸術運動の全盛期であった1931年に誕生したレベルソのオリジナルデザインは、黄金比で成り立っています。φ(ファイ)のギリシャ文字で表され、近似値が1.618となる神秘的な数字である黄金比は、世界共通で美しさと調和を表現すると考えられています。ジャガー・ルクルトのレベルソは、時計製造において、この原則を最も雄弁に物語っています。誕生から90年以上にわたり、さまざまなバリエーションのレベルソのケースが発表されてきましたが、オリジナルの比率はコレクションの土台であり続けており、今でも黄金比がレベルソのデザインを定義し続けています。


jaeger-lecoultre.com

編集部
  • レベルソ・トリビュート・スモールセコンド (ステンレススチール)
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