東京都写真美術館でロベール・ドアノー『ピカソのパン』など名品を“たのしむ、まなぶ”展覧会

開催日:2018.05.12-08.05
2018.04.29
東京都写真美術館では、展覧会「TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ」を、5月12日から8月5日まで開催する。

ロベール・ドアノー 《ピカソのパン》 1952年 ゼラチン・シルバー・プリン
©Atelier Robert Doisneau/Contact

東京写真美術館の約3万4,000点以上に及ぶ膨大なコレクションから、約140点の古今東西のすぐれた名品を“たのしむ、まなぶ”をテーマに紹介する。

美術館の空気感や、間近に感じられる作品の存在感、自分の興味にそって作品の中に写るものをじっくり見ることで、それまで気づかなかった作品の側面や、“わからない”ことを発見したり、その“わからなさ”を楽しむといった、学校や書物による学びとは異なる、“美術館での豊かで多様な学び”を観客に感じてもらうことが狙いだ。

木村伊兵衛《大阪・中之島公園》 1955年 ゼラチン・シルバー・プリント

会場では、ただ作品を眺めるだけではなく、楽しい学びへと誘う写真鑑賞を提案。作品の被写体や状況がふしぎなもの、作家や被写体の気持ちを想像することで写っていないものまで見えてくるような、そんな思わず誰かに“話したくなる”作品が並ぶ。

また、ひとつの作品をじっくり見て考えを深めたり、他の人の意見に耳を傾け、新しい見方を共有するといった、大学入試や企業研修にも使われている“美術鑑賞”を提案。鑑賞の案内となる『じっくり見てみるガイドブック』(日英)が用意され、対話型の写真鑑賞をリード。自由なアプローチでの鑑賞を試みることで、テーマ、モチーフ、作家などにつながりや違いを感じながら、じっくりと作品の世界に入っていくことができる。

会期中は、第1、第3金曜日の16時から「担当学芸員によるギャラリートーク」、7月7日には“クロマキー合成”によって、実際にそこにはないユニークな記念写真を撮影できる「クロマキーランド」、夏休み期間中の7月28日、29日には、写真にまつわる制作を体験できるワークショップなども開催。

さらに障害の有無にかかわらず、多くの人が写真鑑賞を楽しめるよう、第1金曜日には手話付きのギャラリートーク、6月3日、24日は聴覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップが行われる。出品作品の一覧や他のイベントの詳細は、東京都写真美術館の公式サイト(http://topmuseum.jp)にてチェックできる。

【イベント情報】
TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ
会期:5月12日〜8月5日
会場:東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間:10:00〜18:00 ※木、金は20:00まで。ただし7月19日~8月3日の木、金は21:00まで開館(入館は閉館30分前まで)
料金:一般 500円/学生 400円/中高生・65歳以上 250円
休館日:月曜日 ※7月16日は開館、7月17日は休館

クロマキーランド
会期:7月7日
時間:14:00〜17:00
料金:無料(予約不要)

じっくり見たり、つくったりしよう!(ワークショップ)
会期:7月28日、29日
時間:10:30〜12:30
料金:800円(※各日10組、事前申込制、先着順、別途要本展観覧チケット)

視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
会期:6月3日、6月24日
時間:10:30〜12:30
料金:500円(※各日7名、事前申込制、別途要本展観覧チケット)
編集部
  • ロベール・ドアノー 《ピカソのパン》 1952年 ゼラチン・シルバー・プリント
  • 木村伊兵衛《大阪・中之島公園》 1955年  ゼラチン・シルバー・プリント
  • 鈴木理策〈海と山のあいだ〉より  2005年  発色現像方式印画
  • マイナー・ホワイト《納屋2棟、ダンスヴィル、 ニューヨーク州》1955年 ゼラチン・シルバー・プリント
  • ギャリー・ウィノグランド《テキサス州、サン・マーコス、 1964》 1964年 ゼラチン・シルバー・プリント
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