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シトウレイが「ファッションワールド東京 2018 春」でセミナーに登壇。ファッションの現場から紐解く今とその先【INTERVIEW】

開催日:2018.04.04-04.06
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2018.03.25
「ファッションワールド東京 2018 春」が4月4日から6日、東京ビッグサイトで開催される。年2回春と秋に行われる同展は、世界中からレディースやメンズのウエアやバッグ、シューズ、アクセサリーから、テキスタイル、OEM商材までが集まる日本最大のファッションの総合展。今回は、過去最多の世界34ヶ国から830社が出展し、2018-19年秋冬コレクションが一堂に集結する。また、会期中には併催イベントとして「業界活性化&若手応援のためのセミナー」も開催され、38の講演が行われる。

今回は、同セミナーの特別講演の講師を務め、2018-19年秋冬パリコレクションから日本に帰国したばかりのシトウレイさんに、4月6日に行われるセミナー「ファッションの現場からひも解く今とその先」に先駆けて、講演の概要やパリコレクションとパリのストリートで感じた新しい動きなどについて聞いた。





FASHION HEADLINE(以下、FH):4月6日に登壇されるセミナーはどのような内容になりますか。



シトウレイ(以下、シトウ):2018-19年秋冬パリコレクションのために行っていたパリから帰ってきたばかりなので、パリのことも少しお話が出来たら…と思っています。ランウェイとストリートファッションの両方のトレンドをカバーしているジャーナリストが日本にはほとんどいないので、コレクションの会場やパリの街でたくさんの人を撮影してきた中で、私が感じたこと、考えたことをみなさんに伝えられればと考えてます。ランウェイ(ファッションショー)でデザイナーが提案するものと、ストリートで本当に流行(はや)っているものはやっぱり若干違いがあって。


FH:セミナーのタイトルは「ファッションの現場からひも解く今とその先」ということですが、どのようなことを話すのか、FASHION HEADLINEの読者に少しだけ教えてください。


シトウ:私はパリコレクションの会場に来る人たちや、ストリートのファッションは1つの答え合わせだと思っています。コレクションではたくさんのブランドが様々なトレンドを提案します。それが半年後のコレクションの会場やストリートに落とし込まれているのか、本当に着られているのか。例えば、コレクションで今シーズンに提案されているトレンドカラーだとか、このアイテムが新しいと言われたとしても、実際にはそういう色を着ている人や持っている人があまり見ないなぁ…、と感じることもあります。メディア媒体でよく見かける人気ブランドやアイテムが必ず街で使われているかというと、少し違ったりもして。実際のところはどうなんだろう、ということを次のシーズンのパリコレクションの会場やストリートで、その答え合わせをさせてもらっています。


FH:面白いですね。


シトウ:人気のあるブランドと陰りが出てきてしまったブランド、これから上がってくるブランドが何かということはストリートを見ていると1番よくわかります。雑誌のタイアップ広告やブランドビジネスなどのバイアスを通していない、実際にお客様に支持されている服やブランドを知ることができます。




FH:それは街の雰囲気から感じられるのですか。写真から分かるのですか?


シトウ:街の雰囲気も含めて写真に落とし込んで、それを整理し、再編集する中で浮かび上がってくる感じですね。1日ごとに違ったりもします。気をつけなければいけないのは、最近、コレクション会場周辺ではブランドが自分たちのブランドや服をアピールするためにインフルエンサーなどに服を貸してプロモーションをする「着せ込み」という事象が多くなっているということです。なるべくそうした服や人を撮影しないようにはしていますが、撮影の際そういう写真が入ってしまうこともあるので、その場合後で外してます。自分のお金を使って手に入れた服。それがリアルに本当の消費者、お客様の支持を集めているもの、つまりストリートでのトレンドといえるコンテンツだと思います。

ショーの数時間前にショールームで借りてきた服を着てコレクションに着て、終わったら返し、また違うメゾンに行ってものを借りて着るって、おしゃれじゃないし、その人自身のスタイルが見えてこないないから、私自身はあまり惹かれないんです。(とはいえ否定しているのではなくて! それはそれで需要があるから良いと思うんです、要は何を切り取り伝えたいか、という問題だから。)


FH:他のブロガーなどと比べると、かなり絞って撮影しているように見えますが1シーズンで何枚くらい撮りますか。また、今シーズンは約80のコレクションがありましたが、どのくらいのコレクションに行くのでしょうか?


シトウ:パリだと1日1,000枚くらいになります。かわいいともっとたくさん撮ってしまうんですが(笑)。ケースバイケースですが、1日に見られるのは5、6ブランド程度ですね。今回は若手のコレクションを増やしてみました。


FH:新しい発見はありましたか。


シトウ:昔、パリコレクションは満を持して出るものでしたが、今、パリは若手デザイナーのプラットフォームになっているのかな?と思いました。ヴェトモン以降、アップカミングなブランドのプレゼンテーションが増えています。若手や中堅デザイナーのコレクション会場に集まる人たちの方がおしゃれで、第一リアルで面白かった!




FH:展示会にも行かれると思いますが、ファッションワールド東京のように日本にいながら海外のブランドを見ることができる展示会をどう思いますか。


シトウ:世界からデザイナーが来日し、コミュニケーションがとれるのはいいことだと思います。海外のすべての展示会に行くのは難しいと思うので、バイヤーさんにとってもメリットはあると思います。


FH:ファッションワールド東京では、100名の新鋭デザイナーが出展するエリアなどもあります。シトウさんが展示会に求めるものは?


シトウ:クリエーションはもちろんデザイナーと話をすることが大事だと思ってます。どうしてその服を作ったのか、こだわっているのはどういう部分かは作ったデザイナーさん自身が1番よくわかっていると思うので、それを直接聞くことができるのは素敵な事ですよね。好きだから作っているわけですから、好きな気持ちを感じ取れるのも楽しいです。


FH:展示会はいい機会ですね。


シトウ:そうですね。しかし、同時にとても怖いもの、ともいえます。伝えるスキルを持ってる人は強いですが、話すことが苦手な人は埋もれてしまいます。展示会は自分をプレゼンテーションする場所ですから、これからのデザイナーにとって言葉で伝えるスキルは必要だと思います。ものだけを見て判断する時代はもう過去の話。なので、展示会では積極的に話しかけていって作り手とコミュニケーションをとってもらえたら!


FH:最後に、今シーズンの2018-19年秋冬パリコレクションや今回のパリのストリートなどで気づいたことは?


シトウ:素材ですね。前回2018年春夏コレクションで提案されたPVC(ポリ塩化ビニル)が今シーズンは本当にオフランウェイにも入ってきました。バッグや帽子、靴にまで使われていて。また、柄から色に変わってきたなと思いました。前シーズンはストライプやチェック、柄と柄の組み合わせなど、柄の時代だと感じましたが、それが真っ赤や黄色、真っ青など鮮やかな色の時代になった、色が強くなったと思いました。しかも、前シーズンのように全身赤などではなく、バッグや帽子、靴などポイントとして色を使う人が増えました。柄が続いていたので、飽きた人たちが色にいっているということだと思いますが、テクニカルになりました。



FH:色使いがポイントなんですね! シトウさんの「何を着るかではなく、どう着るか」という言葉を思い出しました。さまざまなファッションの現場で、活用できるヒントになりそうです。ありがとうございました。






この続きは、シトウレイさんのセミナーで! 




【イベント情報】
ファッションワールド 東京 2018 春
会期:4月4日~6日
会場:東京ビッグサイト
時間:10:00~17:00

■「業界活性化&若手応援のためのセミナー」について
http://www.fashion-tokyo.jp/seminar/

【お問合せ先】
主催者 リード エグジビション ジャパン株式会社
ファッションワールド東京 事務局
TEL:03-6362-6785
E-mail:fwt@reedexpo.co.jp
URL:www.fashion-tokyo.jp/lp/
樋口真一
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