建築家・隈研吾の展覧会が東京ステーションギャラリーにて開催

開催日:2018.03.03-05.06
2018.01.16
JR東京駅丸の内 北口ドーム内にある東京ステーションギャラリーでは、世界的建築家である隈研吾展覧会「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」を3月3日から5月6日まで開催。

古今東西の思想に精通し、「負ける建築」「自然な建築」などの理念を実践してきた、約30年に及ぶプロジェクトの集大成として展観する。

Great (Bamboo) Wall 2002 Photo: Satoshi Asakawa
隈研吾が仕事を通じて対話を重ねてきた素材に着目し、建築設計やプロダクトデザインなどの蓄積を時系列ではなく、主要なマテリアル(竹、木、紙、石、土など)ごとに分類・整理することで、“もの”という観点から概観を試みる。“もの”の開放によって、人の感覚や意識、環境を媒介する建築の可能性に迫る。

浮庵(フアン) 2007 Photo: Kengo Kuma & Associates
模型、モックアップ(実物素材による原寸大の部分模型)、映像や素材サンプルなどの展示を通じて、多角的に隈研吾の仕事を紹介するとともに、隈研吾が考えるこれからの物質と人間の関わり方の未来像を提示。竹の特性を生かした新作パビリオンや、バルーンと極度に薄い布による茶室「浮庵(フアン)」他、過去に制作された空間体験を楽しめるパビリオンも複数登場する。

なお、展示室は一部を除きほぼすべてを撮影可能。ここだけの空間をシェアすることができ、触れることのできる素材も一部展示される。

東京ステーションギャラリーにおいて、建築関連の展覧会は「東京駅 100年の記憶」展以来およそ3年ぶり、建築家の個展としては「前川國男建築展」以来じつに12年ぶりとなる。貴重なこの機会に訪れてみては。

【展覧会情報】
くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質
会期:3月3日~5月6日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
休館日:4月30日をのぞく月曜日
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,100円 高校・大学生900円 中学生以下無料
編集部
  • Great (Bamboo) Wall 2002 Photo: Satoshi Asakawa
  • COEDA HOUSE 2017 Photo: Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Office
  • 中国美術学院民芸博物館 2015 Photo: Eiichi Kano
  • 小松精練ファブリックラボラトリーfa-bo  2013 Photo: Takumi Ota
  • 新作パビリオンのためのドローイング 2017
  • 浮庵(フアン) 2007 Photo: Kengo Kuma & Associates
  • ナンチャンナンチャン 2013 Photo: Designhouse
  • ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ 2018 Photo: Ross Fraser McLean
ページトップへ