日本民藝館で「棟方志功と柳宗悦」展を開催、記念対談やギャラリートークも

開催日:2018.01.11-03.25
2017.12.31
東京・駒場にある日民藝館では、「棟方志功と柳宗悦」を2018年1月11日から3月25日まで開催する。
 観音経曼荼羅「阿修羅の柵」 1938年 41.5×50.5㎝
青森県青森市生まれの版画家・棟方志功は画家を目指して上京、やがて版画を生涯の仕事と定める。日本民藝館創設者の柳宗悦と棟方志功の出会いは、1936年4月の国画会会場。柳は棟方の「大和し美し」の買い上げを即決、以来作品の指導監修にあたる。半年後、同館の開館時には新作「華厳譜」が大広間の壁一面を飾った。

棟方志功は柳宗悦を生涯の師として仰ぎ、作品が仕上がるたびに持参して意見を求め、彫り直しを命じられても粛々と応えた。一方の柳宗悦は棟方志功の作品を活かすべく、表具の考案に熱心に取り組んだ。 こうしたやり取りは二人の間に交わされた書簡にも残されており、深い信頼で結ばれた師弟関係を垣間見ることができる。

倭画「曇雨御鯉魚」 1939年 32.0×58.0㎝
本展では、出会いから柳宗悦が没するまでの25年間、彼の眼に叶った棟方志功の代表的作品を展観、数十年ぶりの出品となる「海山の柵」「般若心経経文 板画柵」、ほぼ初公開となる両人の書簡から、その関係性や思索の相違などを探りつつ、棟方作品の魅力を紹介する。

また、1月19日と2月16日には、棟方志功研究・学芸員の石井頼子によるギャラリートークを17時半から18時半まで開催。3月3日は、東京大学名誉教授の松井健と石井頼子が記念対談を18時から19時半まで行う。記念対談は入館料別で参加費300円、要予約制。ギャラリートークは参加費無料。

【展覧会情報】
棟方志功と柳宗悦
会期:2018年1月11日〜3月25日
時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
会場:日本民藝館
住所:東京都 目黒区駒場4-3-33
入館料:一般1100円、大高生600円、中小生200円
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
西館公開日(旧柳宗悦邸):会期中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜(開館時間は16:30まで、入館は16:00まで)
編集部
  • 水谷頌「布施の柵」 1959年 41.0×31.0㎝
  • .般若心経経文板画柵(六曲一双屏風のうち部分) 1960年 ※前期展示
  • 倭画「曇雨御鯉魚」 1939年 32.0×58.0㎝
  • 華厳譜「薬師如来の柵(改刻)」 1936年 30.0×39.0㎝
  • 追開心経の柵「自在」 1957年 47.0×47.0㎝ ※前期展示
  • 観音経曼荼羅「阿修羅の柵」 1938年 41.5×50.5㎝
ページトップへ