二川幸夫の初写真展が開催。会場構成はサカイ青山店設計の藤本壮介

2012.12.19

パナソニック汐留ミュージアム開館10周年プレ企画として、2013年1月12日から3月24日まで「日の民家一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」展が開催される。会場構成を務めるのはサカイsacai青山店を設計した建築家、藤本壮介。

1959年に毎日出版文化賞を受賞した写真集「日本の民家」(全10巻、写真・二川幸夫、文・伊藤ていじ、美術出版社)から約70点の写真を選び出し、最新のデジタル出力技術により新たにプリントして展示する。また、展覧会と同時に二川幸夫自身が新たに編集した同書の決定版も出版される。

二川幸夫は大学在学中に訪れた岐阜県高山で強い印象を受けたことをきっかけに写真を撮り始め、自ら主宰する編集・出版社を中心として60年にわたり建築写真を発表している。

フランク・ロイド・ライト全作品集など国内外問わず名建築を撮り続け高く評価されてきた二川幸夫だが、自らを写真家ではないと言い切り展覧会という媒体を拒んできた。今回は「民家がまだ美しかった国土で自然と人々の生活とともに生きていた1955年」という時代を限定してタイトルに付けるという条件のもとに初めての展覧会が実現した。


イベント情報】
日本の民家一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点 展
場所:パナソニック汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1パナソニック東京汐留ビル4階
会期:2013年1月12日から3月24日
時間:10:00から18:00(入館は17:30まで)
料金:一般700円/大学生500円/中・高校生200円/小学生以下無料/65歳以上で年齢の分かるもの提示すれば600円
休館日:水曜日(3月20日は開館)
くまがいなお
  • 二川幸夫「愛媛県南宇和郡西海町、外泊集落」1950年代
  • 二川幸夫「山形県蔵王村、民家の妻破風」1950年代
  • 二川幸夫「石川県輪島市町野町、時国宏家の大黒柱」1950年代
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