19世紀後半から20世紀前半のファッション&アートに迫った展覧会が横浜美術館で開催

2017.02.05

19世紀後半から20世紀前半のファッションアートに迫る「ファッションとアート 麗しき東西交流」が、4月15日から6月25日まで神奈川横浜美術館で開催される。

西洋からもたらされたファッションやライフスタイルが急速に日に浸透し、日本の美術品や着物の輸出によって西洋でジャポニズムのブームが起こった19世紀後半。同展では、そんな19世紀後半から20世紀前半のファッションと美術にフォーカス。世界屈指の服飾コレクションを有し、研究活動を行う京都服飾文化研究財団(KCI)と横浜美術館コラボレーションにより、横浜を一つの拠点とする東西の文化交流が、当時の人々の生活や美意識に及ぼした影響について紹介する。

会場では、京都服飾文化研究財団所蔵のドレスや服飾品約100点をはじめ、国内外の美術館や個人が所蔵する服飾品、工芸品、絵画写真など計約200点を展示。活気に満ちた明治時代の横浜から発信された“Made in Japan”の品々も展開される。それらの作品を通して、日本と西洋が互いの装いと生活の文化をどのように需要・展開し、新しい美を見出していったかを辿れる機会となっている。また、会期中は、ギャラリートークや講演会ワークショップなどの関連イベントが開催される予定だ。(会期中一部展示替えあり)

展覧会情報】
「ファッションとアート 麗しき東西交流」
会場:横浜美術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
会期:4月15日~6月25日
休館日:木曜日、5月8日(金)※ただし5月4日(木・祝)は開館
時間:10:00~18:00(5月17日は20:30まで、入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,500円(1,300円)、65歳以上1,400円、高大生900円(700円)、中学生600円(400円)、小学生以下無料、先行ペア券(2,000円※2月14日までの販売) ※()内は前売料金
HEW
  • ターナー[イギリス]/ドレス/1870年代/京都服飾文化研究財団蔵
  • 「昭憲皇太后着用大礼服」 1910年頃(明治末期) 共立女子大学博物館蔵
  • 飯田高島屋「室内着」 1906(明治39)年頃 京都服飾文化研究財団蔵
  • ベール[フランス]「イブニング・ドレス」 1919年頃 京都服飾文化研究財団蔵
  • 月岡芳年「風俗三十二組 遊歩がしたさう明治年間 妻君之風俗」 1888(明治21)年 35.6×24.1cm 京都服飾文化研究財団蔵
  • 鏑木清方「嫁ぐ人」 1907(明治40)年 絹本着色、一幅 182.8×115.4cm 鎌倉市鏑木清方記念美術館蔵 ※5月20日からの展示
  • ジュール=ジョゼフ・ルフェーヴル[フランス]「ジャポネーズ(扇のことば)」 1882年 油彩、カンヴァス 130.8×90.2cm クライスラー美術館蔵
  • 初代 宮川香山「高浮彫桜二群鳩大花瓶」 明治前期 陶磁器 各h.56.5cm 田邉哲人コレクション(神奈川県立歴史博物館寄託)
  • ルネ・ラリック[フランス]「チョーカーヘッド≪菊≫」 1900年頃 金、エマイユ h.6.3×w.9.3cm 箱根ラリック美術館
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