日本のデザインミュージアム実現にむけて展、21_21 DESIGN SIGHTで開催中

2013.10.29

日本デザインミュージアム実現にむけて展」が2月9日まで東京六本木21_21 DESIGN SIGHTで開催されている。日本で国立デザイン美術館設立実現に向けて、21世紀のデザインミュージアムに求められる役割について考えようと企画された本展。 同美術館でこれまで開催された23の展覧会を、四つのテーマで再構築すると共に、世界のデザインミュージアムや日本企業の美術館なども紹介している。

デザイナー三宅一生と美術史家で国立西洋美術館長の青柳正規は2012年9月に「国立デザイン美術館をつくる会」を設立した。日本におけるデザインの重要性を広く伝え、国立デザイン美術館設立に向けて機運を高めることを目的としたもので、2012年11月27日に、東京ミッドタウンホールで第1回パブリック・シンポジウム「国立デザイン美術館をつくろう!」を開催。今年は4月21日にせんだいメディアテークで第2回パブリック・シンポジウム「こんなデザイン美術館をつくりたい!」を開催した。本展もそうした取り組みの一つとして行われている。

階段を下りてすぐのスペースでは、イントロダクションとして、1975年から2008年までに海外で開催された日本のデザイン展で使われた50のキーワードから、「包む」「かわいい」「心くばり」など24をピックアップし、世界のデザインミュージアムと日本の企業の美術館や博物館をループ映像などで紹介。その反対側は21_21 DESIGN SIGHTが作られるプロセスを紹介した写真展「安藤忠雄・2006年の現場・悪戦苦闘」。奥には中川幸夫の書「土」が展示されている。

メインとなるギャラリー1と2では、「REALITY LAB 再生・再創造」や「東北の底力、心と光。『衣』三宅一生。」「アーヴィング・ペンと三宅一生」から、「クリストとジャンヌ=クロード展」「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」「うつわ ルーシー・リィー、ジェニファー・リー、エルンスト・ガンペール」、入場者が22万人を超えた「デザインあ展」、前回の 「カラーハンティング展・色から始めるデザイン」まで、23の展覧会を「身近な題材から世界を捉える(FINDING)」「デザインを駆動させる(MAKING)」、「地域を世界につなぐ(LINKING)」「個の創造力の深化を示す(CREATING)」の四つの軸に沿って再構築し、紹介している。

本展を企画したデザインジャーナリストの森山明子氏は内覧会で「デザインミュージアムとは何なのか、21世紀のデザインミュージアムには何が必要なのか、たくさんの人の意見を交換できる展覧会にしたい」と挨拶。佐藤卓氏は「日本から生まれたデザインも多く、日本で世界にはなかったデザインミュージアムを作ることができるのではないかと思っている。今回の展覧会はデザインミュージアムを作るための0回目という位置付け。時間は掛かるが、続けていくことで日本の国立デザイン美術館の実現に結びつけたい」。深澤直人氏 は「暗黙知の中にあった透明人間が半分姿を現したようなもの。回を重ねることで(日本のデザインミュージアムというものが)はっきり見えてくると思う」と語った。


イベント情報】
日本のデザインミュージアム実現にむけて展
会場: 21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウンガーデン内
会期:2014年2月9日まで
営業時間:11:00から20:00
休館日:火曜日
料金:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
樋口真一
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