スイス高級時計ブランド「ローマン・ゴティエ」のノウハウを結晶した新作は世界限定28本の逸品

2021.10.31
新製品「コンティニュアム チタン エディションワン」
新製品「コンティニュアム」でローマン・ゴティエは新しい地平線へと世界を広げました。

コンティニュアムのモダンで若々しいデザインはローマンの自由な創造力を映し出しています。この新しい時計は、16年以上にわたるブランドと製造の発展を通して獲得したノウハウの結晶です。

質は技術にあり、スタイルはカジュアルに、そして精神は自由に」のフリーダムコレクションの考えからこの時計は誕生したと言えます。時間や空間における真の継続と未来のビジョンを表し、ブランドにとって新しい領域を広げたのです。

この時計の製造の間、ローマンにとって常に明らかだったのは、ケースはムーブメントと調和すべきだということ、しかも現代的で整っている必要があるということでした。さらに設計に際して快適さや人間工学、素材の選択を十分に考え、その結果ケースはすべてグレード5チタンで作られました。同様にグレード5チタンで作られたダイヤルは製品に一貫性を与え、連続性の意味を思い出させます。

伝統的なフィンガーブリッジを採用したムーブメント
フィンガーブリッジスタイルに着想を得て、ムーブメントの設計にはジュウ渓谷の時計製造の歴史に倣いながらモダンなアプローチを取り入れており、進化する伝統というローマンのビジョンを示しています。

コンティニュアムの発表にあたり、ローマン・ゴティエは最初のエディションにチタンを選びました。繊細な赤のアクセント、色と質感の絶妙な選択の結果、時代を超えたデザインに仕上がりました。“Edition One”は世界限定28本です。ムーブメントブリッジに「1 OF 28」と刻印があります。


<コンティニュアムの詳細>

にはない珍しいダイヤル
その名が表すように、コンティニュアムとは現代性、連続性がそのすべてです。それはムーブメントの設計だけでなくダイヤルデザインについても同様です。近くでよく見ると、時分針がオフセンターに配置されたダイヤルです。

インデックスは実にわずかですが徐々に細くなるようにデザインされ、しかもそれぞれの長さが異なっています。また、7時位置にあるスモールセコンドでレッドカラーに彩られた5秒毎の目盛は、インデックス同様にそれぞれ長さが違っており、ラインの先端へと細くなっています。

ローマンは、ダイヤルになぜこのような凝った見え方を持たせたのか、その目的を説明しています。「時計製造の中でよく見るような『囲まれて閉じた円形』より、開かれて風通しのよいダイヤルにしたいと思っていました。ダイヤル上でインデックスを伸ばしたラインは軸に向かって徐々に細くなり、やがてほとんど見えないくらいの点になるというイメージです。これこそ「持続性」という考えを強調しています。」


スーパールミノバ加工の針やインデックスが暗い中でも視認性を確保します。

立体的な針は18Kホワイトゴールド製の小さな塊から加工されており(モノブロック構造)、高い視認性を確保するためにスーパールミノバコーティングが施されています。

インデックス
針と同様に、数字もバーインデックスも18Kホワイトゴールドのモノブロック構造で、立体的なアプライドインデックスです。エッジの面取りが特徴的でスーパールミノバコーティングを施しています。また、バーインデックスは微細なテーパードデザインです。

ダイヤル
ケースと同様にナチュラルチタン製でサンドブラスト加工された上に紫外線から保護する特別なコーティングがされています。


<目を惹きつけるケースとストラップについて>

ベゼル
ダイヤルを取り囲むチタン製のベゼルで目を惹く幾何学的な輪郭は、これまでのローマン・ゴティエの時計では見られなかった初めてのフォルムです。ベゼルはまずラウンドシェイプに機械加工され、丸みのある面が作られます。次にベゼル表面の6か所にまっすぐなカットを入れて、平らな6つのファセットを生み出します。このファセットにポリッシュ加工をして光を反射させることによってベゼルに光沢をもたらす一方で、残りのサテン仕上げ部分が光を和らげます。これと同様のファセット加工は時計裏面のサファイアアクリスタルの周囲にも再現されています。


ケースバンドとラグ
ベゼルとケースバックの間にはワンピース構造のケースバンドとラグが、サテンとポリッシュ仕上げを取り入れながら幾何学的に作られており、巧みに生み出されたフォルムの美しさを楽しむことができます。

ストラップとバックル
チタン製ピンバックルの付いたラバーストラップがラウンド型のケースバンドと角度を持ったラグに沿うよう成形されており、まさにケースの延長線上に自然に続いているように見えます。

リューズ
さらにローマンの作品の中で初めてではありませんが、2時位置に巻上げと時刻設定の役割を持つリューズを配置し、手首の動きを妨げないようなスペースを工夫しています。リューズに取り付けられたラバーのおかげで手巻きがしやすくなり、同時に時計に色のアクセントを加えます。


<スネイルカムを採用した賢いストップセコンド機構>

ローマンがコンティニュアムに搭載したストップセコンド機構によって時刻を正確にセットすることができます。その仕組みは他の多くのストップセコンド機能と同様に、リューズを引いた瞬間、コンティニュアムのテンプ(テンワ)にブレーキをかけるというものです。しかしローマンは動きを止めるために、ストレートあるいはL字型のストップレバーを使わずに、スネイルカムを採用することを選択しました。これには2つの機能を持たせています。まずリューズを引くとスネイルカムがテンワに触れてその動きを止めます。次にリューズを押し戻した時に、スネイルカムが止めた位置から回転しますが、カムの段々と広くなるフォルムが回転することによって、再びテンワが勢いよく動き始めるための助けとなります。

ブランドに親しむ方たちであれば、ローマンが過去の作品でスネイルカムのユニークな形状を使ってきたことをご存知でしょう:そうです、高い評価を受けたロジカル・ワンで見ることができます。


ケースバックからは精巧な機構を見ることができます。


<設計と装飾が現代性と出会う自社製ムーブメント>

手巻きの自社製ムーブメントに受け継がれた現代性と持続性というテーマが、ケースバックのディスプレイを通して見事に表れています。

主役はフィンガーブリッジです。これはローマンの生まれ故郷、ジュウ渓谷の時計製造の歴史では代表的なものですが、この時計で現代的に解釈されています。これらのブリッジはそれぞれ水平に構成されており、「階段状」の形を成しています。この効果はムーブメントにボリューム感と奥行をもたらすだけでなく、ブリッジが文字通り歯車やテンプの上で、切れ目なく流れているような感覚を与えます。

ケースやダイヤルと同様に、ブリッジも軽量のグレード5ナチュラルチタンから作られており、様々な仕上げを施すことによって対照的なトーンや質感を持たせました。それぞれのブリッジの外側のエッジは二重の面取りが特徴的です。また、ブリッジのフラット面とルビー周りは一段高く縁取りされておりへアライン仕上げになっています。この縁の内側には、ローマン・ゴティエの工房にいる手作業仕上げのスペシャリストが特別な手彫りの技術を使い、全くのオリジナルで小さな窪みをたくさん彫り込んだような独特の質感を生み出しました。ブリッジの下にあるムーブメントのメインプレートには手作業でフロスト加工を施しています。

リングを繋げた形状のスポークがローマン・ゴティエの特徴です。面取り加工が丁寧に施されています。
印象的な装飾はブリッジやメインプレートだけに留まりません。ローマンのトレードマークである、面取り加工されたリングを繋げた形状のスポークが特徴の歯車やラチェットホイールには円形模様の装飾(サーキュラー・グレイニング)が施され、クリックやスネイルカム、ローマンのもうひとつの特長でもあるS字型の溝を持つスクリューは美しいポリッシュ仕上げで磨かれています。また、主ゼンマイを収めた香箱の蓋は素晴らしい渦巻状の模様(スネイリング)で装飾されています。

コンティニュアム調速機構は、わずかにカーブしたアームを持つテンワ、極小の目盛が付いた偏心の補正ねじと最大剛性のために三角形状になったアンクルと、ローマン・ゴティエらしい特徴を備えています。


<技術仕様>

ファーストエディション
世界限定28本、グレード5ナチュラルチタン製、ムーブメントブリッジに「1 OF 28」刻印。

特徴
オフセンターの時針、分針
7時位置のスモールセコンド
グレード5ナチュラルチタン製のケース、ダイヤル、ムーブメントブリッジとメインプレート
自社製ムーブメント/ストップセコンド機構
スポーティラバーストラップ

ダイヤルと針
サンドブラスト仕上げのグレード5ナチュラルチタン製ダイヤル(紫外線防止コーティング)
オフセンターの時針、分針
7時位置のスモールセコンド/5秒毎に赤のテーパードライン入り
スーパールミノバ仕上げ18Kホワイトゴールド製の針とアプライドインデックス(一部数字、バーインデックス)

ムーブメントと仕上げ
自社製手巻ムーブメント
サイズ:32.10mm×5.50mm
60時間パワーリザーブ
24石
部品数:154個
振動数:毎時28,800回/4Hz
部品素材:チタン、スティール、ステンレススティール、ジャーマンシルバー(洋銀)
仕上げ:最高級レベルの手作業による装飾
ナチュラルチタン製ブリッジとロジウム仕上げの歯車

ケース
素材:グレード5ナチュラルチタン
サイズ:41mm×9.55mm、ラグからラグまでのサイズ49.5mm
防水性:50m/5気圧/160フィート
巻上げと時刻セットのためのリューズ(2時位置/一部カラーラバー)

2種類のラバー製リューズリング付(赤とグレー)
内側に無反射コーティング加工のサファイアクリスタル(ダイヤル側、ケースバックともに)

ストラップとバックル
グレーのラバー製ストラップ
特別開発のグレード5ナチュラルチタン製ピンバックル(サテン&ポリッシュ仕上げ)

総重量:55g(ラバーストラップとピンバックル含む)

小売価格:539万円(税込)


ローマン・ゴティエ日本総輸入代理店
スイスプライムブランズ株式会社
〒104-0045
東京都中央区築地2-15-19 ミレニアム築地ビル8F
03-6226-4650


<ローマン・ゴティエ プロフィール>


ローマン・ゴティエ
2005年に創業されたローマン・ゴティエはスイスのジュウ渓谷にベースを置く高級時計ブランドで、情熱的な創業者ローマン・ゴティエが率いています。彼はスイス高級時計製造の中心地でもある、絵画のように美しいジュウ渓谷で育ち、勉強や仕事をする中で育んできたノウハウと、比類なきタイムピースを生み出すためにオート・オルロジュリーへの妥協なき取り組みを結びつけました。
彼の作品は目を惹くデザイン、革新的な自社製ムーブメントと手作業によるハイレベルの仕上げによって認められています。

ブランド創業者ローマン・ゴティエ氏
ブランド創業者
ローマン・ゴティエは1975年スイスのジュウ渓谷、スイス高級時計製造発祥の地で生まれ、ここで伝統的なオート・オルロジュリーへの情熱を育み、機械学とエンジニアを習得、デザインへの造詣を深めました。

技術専門学校で精密工学を学んだ後、ローマンは1997年に精密機械の設計者としての資格を取得。1年後に時計の部品メーカーで機械プログラマー兼オペレーターとして働き始め、この会社が後にヨーロッパで最もパフォーマンスのよい施設の一つへと変わるのに貢献しました。

時計だけでなく、自らの高級時計ブランドを一から作ることを決意したローマンは2002年にMBAを取得、最終論文は自分自身の時計会社設立に対するビジネスプランがテーマでした。

3年間、非公開で自分の時計の製造に取り組んだあと、2005年満を持してローマン・ゴティエブランドを立ち上げ、バーゼルワールド2007で初の作品プレステージHMを発表しました。この後、プレステージHMS(2010)、ロジカル・ワン(2013)、ロジカル・ワン シークレット(2014)、インサイト・マイクロローター(2017)、インサイト・マイクロローター レディ(2018)、インサイト・マイクロローター スケルトン(2020)、そしてコンティニュアム(2021)と続いています。これらの作品には洗練された伝統的な時計、現代に合わせたカジュアルな創作、そして極めて優美なオブジェダールなどすべてが含まれており、そのすべてが素晴らしい仕上げの自社製ムーブメントを搭載しています。

2013年には時計業界のオスカーと呼ばれるジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリにおいて、ローマン・ゴティエのロジカル・ワンがメンズコンプリケーション部門において最優秀賞を獲得しました。


ローマン・ゴティエ自社工房
素晴らしいローマン・ゴティエウォッチの生産能力のほとんどがスイス、ル・サンティミエにローマンが着実に築き上げた工房のおかげです。工場には熟練のスキルを持った職人や昔から受け継がれてきた道具と、才能ある技術者や専門家たちとがうまく調和しています。これによってローマン・ゴティエはブランドの時計のために自社製ムーブメントの設計、製造、装飾、組み立て、そして調整まですべてを行うことができます。さらには自社の窯でグランフーエナメルダイヤルも作ることも可能にしました。



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  • ケースバックからは精巧な機構を見ることが可能
  • ムーブメントブリッジに「1 OF 28」の刻印
  • リングを繋げた形状のスポークがローマン・ゴティエの特徴です。面取り加工が丁寧に施されている
  • スーパールミノバ加工の針やインデックスが暗い中でも視認性を確保
  • ブランド創業者ローマン・ゴティエ氏
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