「ピカソ、天才の秘密」を紐解く一冊【NADiffオススメBOOK】

2016.02.18

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiffナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は愛知名古屋の支店・ナディッフ愛知(愛知県名古屋市東区東1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階)です。

■『ピカソ、天才の秘密』

書は、愛知県美術館(名古屋市東区)で開催中の同名展覧会の公式図録。

パブロ・ピカソは、91年の長い生涯の中で何度も画風を変えたこと、20世紀のキュビスム創始者のひとりであること、10万点以上の作品を生み出したことなど、突出したイメージと共に語られる画家。56歳の時にスペインの内乱を描いた作品「ゲルニカ」(1937年)が主な代表作として知られる中、本展覧会は幼少期や青年期の作品にスポットを当てており、美術教師の父を持ち、言葉を覚えるよりも先に絵を覚えたというピカソが13歳の時に描いた早熟な作品から始まる。「青の時代」「バラ色の時代」といった画風に至った背景を紐解き、1907年以降にキュビスムの探求を深めていく様子を、年齢順に鑑賞できる構成となっている。

ナディッフ愛知では、ピカソに関連する書籍雑貨とともに、1930年代にピカソが担当した書籍の挿絵(銅版画)を額装したものなど、希少なアイテムも展開している。

【書籍情報】
『ピカソ、天才の秘密』
執筆:ローラン・ル・ボン(パリ国立ピカソ美術館館長)、ステファニー・モラン(同・館長補佐)、大島徹也(広島大学大学院准教授)、塩津青夏(愛知県美術館学芸員)ほか
編集:愛知県美術館、あべのハルカス美術館、中日新聞社
言語:日本語・英語
表紙デザイン2種(「扇子を持つ女」ver.、ポートレートver.※後者は数量限定)/180ページ/280×226mm
発刊:2016年
価格:2,037円

【展覧会情報】
「ピカソ、天才の秘密」
会場:愛知県立美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10階
会期:1月3日~3月21日
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
料金:一般 1,500円、高大生 1,200円、中学生以下無料
休館日:月曜日(ただし3月21日は開館)
NADiff
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