下町情緒が宿る東京・谷中を安藤裕子が着物でぶらり歩く。懐かしの給食食器やナチュラルスムージーまで名店巡り【東東京タイムトラベルvol.3】

2016.05.04

下町情緒が宿る東東京エリアを散歩するなら、どんな装いで、誰と一緒がいいだろう?麗らかな春の日差しに照らされながら、ゆっくりとした時間が流れる街並みを縫っていると、「赤い花の道を 二人がいつだって手と手を取り合って 並んで歩くのよ」と歌った安藤裕子さんの柔らかな声を思い出す。

思えば、この「のうぜんかつら」を収録したアルバム『Merry Andrew』の発売から、はや10年の年月が流れているが、彼女のイノセントな雰囲気は色褪せていない。それどころか年を重ねるほどに透明感に磨きがかかっているようにさえ感じられるのは、音と戯れ、己と向き合うことによって、より自由に羽ばたくことを覚えたからかもしれない。

艶やかな着物をまとい、やさしい笑顔をみせる彼女と共に、東東京を彩る名店巡り、いざスタート。

谷中に店を構える「松野屋」の暮らしを彩る日用品

まず足を運んだのは、町工場や農村の職人が作る素朴な日用品をそろえる「暮らしの道具 松野屋」。松野屋は、1945年の創業以来、手ごろな値段かつ日常で使いやすい、「ベストでもベターでもない、ナイスなものづくり」から生まれる“暮らしの道具”の、卸しから製造まで行っている荒物問屋だ。

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谷中にある「暮らしの道具 松野屋」


谷中の地に小売店を構えたのは2010年のこと。このところの谷根千人気の高まりもあって、週末は若い客も多いそうで、「年配の人にとっては懐かしい品物も、若い人の目には新鮮に映るみたい」と店主が教えてくれた。

店内には、セルロイド製の懐かしくも品のある小物入れからオリジナル帆布のバッグや、和ぼうきにいたるまでバラエティ豊かなアイテムが並ぶ。その中でまず木製のお弁当箱を手に取った安藤さんは、「これ、すてきですね」と惚れ惚れした様子。聞けば4歳になるお子さんのお弁当を毎朝作っているとのことで、「今はソフィア(ディズニーキャラクター)のお弁当箱を持たせています」と母の顔。

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木製のお弁当箱が気になるという安藤裕子さん


かと思いきや、アルマイトのトレイセットを見付けると、「給食器だ!懐かしい」と子どものような表情に。ちなみに、店内にそろうアルマイト製の台所用品や食はどれも2,000円前後とリーズナブルで使いやすいものばかりなので、キッチンの雰囲気を格上げするために大人買いするのもありかもしれない。

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給食の思い出がよみがえるアルマイトのトレイ


【お店情報】
暮らしの道具 谷中 松野屋
京都荒川区西日暮里3-14-14
03(3823)7441
営業時間:月、水~金/11:00~19:00
土日祝/10:00~19:00
定休日:火曜日(祝日は営業)
http://www.yanakamatsunoya.jp/

■1号店はナイジェリア!谷中の裏路地でスムージーを楽しむ「imena」

続いて向かったのは、松野屋裏の路地を下ってすぐのスムージー専門店「imena(イメナ)」。谷中店は2号店で、なんと1号店はナイジェリアにあるという。imenaのスムージーは、セネガル産バオバブをはじめ、ネパールの蜂蜜、ナイジェリアのジンジャーなど、開発途上国から仕入れた原材料を用いている。

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谷中の裏路地にあるスムージー専門店「Imena」


中高の同級生3人で始めたというImenaだが、うち一人が、学生時代から途上国の貧困問題に関心を抱いていたことがきっかけとなり、このようなスムージー専門店のオープンに至ったという。「おいしくて身体にもいいということで、毎日飲み続けてくれる人が増えたら、その分、食材を提供してくださった途上国にも収入がうまれるはず」と胸の内を明かしてくれた。ホウレン草やニンジンなどの栄養豊富な野菜をたっぷり摂れる「グリーンパワー」(550円)、“飲む点滴”と呼ばれる甘酒を果実や牛乳とミックスした「糀スプリング」(640円/春限定)など気になるメニューがたくさん。

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ホウレン草やニンジンなどの野菜をたっぷり摂れる「グリーンパワー」(550円)と、“飲む点滴”と呼ばれる甘酒を果実や牛乳とミックスした「糀スプリング」(640円/春限定)


マンゴーやパイナップルなどの南国フルーツに、ココナッツミルクやアロエを加えた「マンゴーココナッツトコナッツ」(660円)をチョイスした安藤さんは、「このスムージーは、層になっているからいろんな食感が楽しめる」とストローの場所によって異なる味を堪能。さらに、「東東京ってこれまでゆっくり歩いたことがなかったんですけど、昔ながらのものを扱う店があるかと思うとこういう洒落た店もあるから、散策にはもってこいですね。周りを見渡すと外国人観光客も多くいるけど、日本の文化を感じつつ、普段の生活の中で使えるものを購入することができて嬉しいんじゃないかな」と街の雰囲気そのものも気に入った模様。

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優しい光が差し込むImenaの店内


【お店情報】
Imena
東京都荒川区西日暮里3-14-6
03(3486)5496
営業時間:11:30~17:30
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
http://imena-smoothies.com/



--「肉を愛する安藤裕子が下町・東向島でステーキを頂き、馬喰町でアンティークボタンに出合う【東東京タイムトラベルvol.3】」へ
松本玲子
  • 谷中の路地裏にあるスムージー専門店「Imena」で
  • 谷中にある荒物雑貨のお店「松野屋」で
  • 木製のお弁当箱が気になる安藤裕子さん
  • 取材当日は青い空の広がる天気に恵まれた一日
  • 谷中・松野屋で傘を吟味する安藤裕子さん
  • 「懐かしい!」という声があがるアルマイトの食器たち
  • 松野屋では、セルロイドの雑貨も取り扱う
  • 優しい光が差し込むImenaの店内
  • 谷中の路地裏にあるスムージ専門店「Imena」
  • ホウレン草やニンジンなどの野菜をたっぷり摂れる「グリーンパワー」(550円)と、“飲む点滴”と呼ばれる甘酒を果実や牛乳とミックスした「糀スプリング」(640円/春限定)
  • 谷中にある荒物雑貨のお店「松野屋」で
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