NY植物園で開催中の草間彌生展「KUSAMA: Cosmic Nature」へ! ニューヨークから届いたアートレポート【From cities 世界の都市に憧れて vol.16】

開催日:2021.04.10-10.31
2021.08.20


SPOT6.『Haupt Conservatory Galleries』
温室内に溢れる木々や花々の良い香りも満喫して


こちらの建物は、植物園の温室。室内には、いくつかの作品が木々や々とともに飾られていて、美しい情景が点在している。

『My Soul Blooms Forever』
『Starry Pumpkin』
作品と植物、それぞれが放つエネルギーとその共鳴に目を奪われる。加えて、温室内に溢れる木々や花々の良い香りをマスク越しでも感じることができるところも、このスポットならではのポイントだ。(マスクレスだったらどんなにこの香りを感じられるのだろう? )


なお、この温室内に設けられた庭園は、草間彌生絵画『Alone, Buried in a Flower Garden』をイメージしたものだそう。注意深く観て回っていると、園内のところどころでこのような植物を用いた展示や、草間彌生の故郷・長野県松本市の植物が紹介されていたりするのに気づく。


SPOT7.『Dancing Pumpkin』
アイコニックな新作パンプキンが出現! アートな記念写真もおさえて


温室から外に出て、次に出会ったのは、展のハイライトの一つである、新作の『Dancing Pumpkin』。作品に近づけるのは、一組ずつで、それまでは並んで待つルールだが、その分、作品を静かに堪能することができて、写真もゆっくり撮れるので、嬉しく思うファンも多いはず。

パンプキンの真下に入ると、まるで、巨大な生き物に飲み込まれたような感覚に。

ここで一旦、ランチブレイク!
NY植物園内のレストラン「Hudson Garden Grill」

今回の企画展に合わせて、店舗のひさしが水玉柄に!
お腹もすいてきたので、そろそろ休憩。園内のレストラン『Hudson Garden Grill』へ。

写真手前から、「Senat Farms Crispy Chicken Cobb」($22.00+Tax)、「Crispy Chicken Sandwich」($22.00+Tax)
思っていたよりもボリューミー! 両方フライドチキンが入っているのは想定外だったが、美味しくて食べ過ぎてしまった。お腹いっぱいで大満足。

ランチは、サラダサンドイッチをオーダー。レストランのメニューには、キッズヴィーガンのオプションもあるので、誰と行っても最高のブレイクタイムが過ごせそう! お一人様でも心地よく過ごせて◎。ランチブレイク後は、またアート鑑賞へ!

【店舗情報】
Hudson Garden Grill at New York Botanical Garden
URL:https://www.nybg.org/visit/dining/the-hudson-garden-grill/


SPOT8.『Infinity Mirrored Room Illusion Inside the Heart』
今夏、新たに公開された注目スポット

※『Infinity Mirrored Room』の入室には、追加料金(10ドル)が必要。
8スポット目に足を運んだのは、8月3日から新たに公開された『Infinity Mirrored Room』。鏡張りの壁面に木々が写り込み、作品は風景に自然と溶け込んでいる。

入室前にスタッフから説明があり、「荷物はすべて外に置いて、モバイルカメラだけ持って一人ずつ入ってね。めまいを起こすかもしれないから、入れるのは30秒だけ。声をかけたら、すぐ出てきて。あと、中で叫ばないでね」とのこと。

上下左右をキョロキョロ見ていたら、あっという間に30秒! 写真撮影したい人はサクッと済ませて。

小さな入り口を潜って中に入ると、すぐに扉は閉められた。するとそこには、無限に広がる空間の中に無数のカラフルな球体が浮かんでいた。浮遊しているような不思議な感覚に。この球体は、壁に開けられたいくつかの穴の色硝子から自然光を取り込み、室内の鏡に投影されているよう。

また、「一日の光の変化や季節によっても見え方が変化するよ」と、スタッフ。もっと晴れた日はどんな感じなのだろう? 日が暮れてから入ったらどうなるのかな? と、探究心がくすぐられる作品だ。


SPOT9.『Mertz Library Building Gallery』

奥に見える建物の中に展示ルームがある。このアプローチが美しい。

建物内に入ってすぐ出迎えてくれるのは、こちらの作品。

『Life』
この室内展示スポットでは、上の作品の他にも様々な年代で制作されたペイントやコラージュ、草間彌生が若い頃に描いたスケッチなどを観ることができる。


ミュージアムショップも必見!
草間彌生展の限定スーベニアグッズをゲットしよう

展示を楽しんだ後は、ミュージアムショップに立ち寄りたい。
ミュージアムショップでは、開催中の草間彌生展にちなんだアートなグッズが購入できる。本展の図録をはじめ、“NYBG(NY植物園の通称)”の文字が草間彌生の水玉柄でデザインされたロゴTシャツや、マグカップなどもそろう。企画展限定アイテムだけでなく、見覚えのある人気商品もラインアップされている。


現地スタッフがミュージアムショップで購入した3枚のポストカード(各 $0.90+Tax)

《From:ニューヨーク在住スタッフ》
5時間滞在して、大満足。歩き疲れて帰りの電車でうとうとしながらマップを見返していたところ、なんと一ヶ所立ち寄り忘れた場所を発見……! 『Walking Piece』をスルーしてしまったよう。本展は、10月末までの会期なので、秋が近づいたら木々の様子も変わるだろうし、もう一回行こうかなと思う。


会期中、NYに滞在している人は、ぜひ、足を運んでみて。なお、NY植物園では、年間を通して様々な展覧会イベントが開かれているので、本展会期中に行くことが出来なくとも、また自由に旅行ができるようになった際には、同園に訪れてみてほしい。

【展覧会概要】
KUSAMA: Cosmic Nature
会期:10月31日まで開催中
会場:New York Botanical Garden
住所:2900 Southern Boulevard Bronx, NY
URL:https://www.nybg.org/(公式サイト)

※入園は完全予約制、日付指定チケットの事前購入が必須。展覧会およびチケットの詳細は、公式サイトにて要確認。

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編集部
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