200年の伝統を誇るスモールウォッチメゾン「ウルバン ヤーゲンセン」の魅力

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2021.07.27

世界中の富裕層やコレクターが高級機械式時計ブームに沸く昨今においても、その名を知る者はさほど多くはないウルバン ヤーゲンセン(Urban Jurgensen)。さらに、その個体を見たことがあるという者は、ごく少数に限られるだろう。なぜなら200年を優に超える歴史を誇るこのブランドは、あまりのこだわりゆえ年間生産数は100本以下。市場に出回ることすら稀なのだ。ここでは、そんな選ばれし者だけが手にできる「ウルバン ヤーゲンセンという奇跡」を、じっくりと紐解いていきたい。

選ばれし者の時計、ウルバン ヤーゲンセンの長い歴史


ウルバン ヤーゲンセンの故郷は、海洋国家デンマークにある。「北欧のパリ」と呼ばれ、文化的にも経済的にも隆盛を極めていた、18世紀の首都コペンハーゲン。この地に時計産業を導入し、法廷の時計技術者を務めていた腕利きの時計師ヨーゲン・ヤーゲンセンが、1773年に設立した工房が、そのルーツである。そして1776年に誕生した彼の息子こそが、デンマーク史上最も偉大な時計師、ウルバン・ヤーゲンセンであった。

ウルバン・ヤーゲンセンの製作したクロノメーター
若き頃から父の意を受け、ウルバン・ヤーゲンセンはパリ、ロンドン、ジュネーヴ、ル・ロックで修行を積むこととなる。修行先の中には、パリの名門ブレゲの工房もあったという。帰国後の1810年には、マリンクロノメーターの生産を開始。当時世界でも指折りの海洋国家として君臨していたデンマークにおいて、波による影響を最小限に抑え、精度を確保する時計の存在は必須であったが、彼のつくったそれはデンマーク海軍はもちろん、英国海軍にも導入されるなど、最高の精度を誇ったという。その功績に報いるべく、デンマーク王フレデリク6世は、彼に王室御用達時計師の名誉を授与。さらに1824年には、ナイトの称号を授与するなど、ウルバン・ヤーゲンセンの名は、世界最高の時計師として鳴り響いた。

1830年に彼が没した後も、ふたりの息子の手によって、ヤーゲンセン一族の工房はさらなる隆盛を遂げることとなる。長男のジュールはスイスで学び、ル・ロックルに新しい工房「ジュール・ヤーゲンセン・コペンハーゲン」を設立。そして次男のルイは「ウルバン・ヤーゲンセン&ゾナー」社を継承。このデンマークとスイスを股にかけたユニークな協業体制によって、時計技術が著しく進歩した19世紀においても、ヤーゲンセン一族は業界におけるトップランナーの地位を譲ることはなかった。当時ヤーゲンセン一族がつくった時計は、万国博覧会や産業展示会などで、次々とメダルを獲得。1834年から1912年にかけて、34もの国際賞を受賞している。

しかし1900年に開催されたパリ万博でグランプリを受賞したジャック・アルフレッド・ヤーゲンセンが1912年に逝去すると、ヤーゲンセン一族は断絶。ウルバン・ヤーゲンセン&ゾナー社は存続するものの、様々な株主のもとで経営を続けることとなった。


会社の所有者こそ転々とすることとなったが、長年にかけて築き上げた歴史の重みゆえか、ヤーゲンセンの名が汚されることはなかった。1979年に時計師ペーター・バウムベルガーがウルバン・ヤーゲンセン&ゾナー社に参画(のちに経営権を取得)すると、ヤーゲンセンの時計は高品質かつ限定生産を貫くこだわりのスモールメゾンとして、再び時計愛好家たちの前に姿を現した。そして様々な革新的機構を開発した彼が逝去した後は、2015年にソーレン・ジェンリー・ペーターセン氏が同社を買収し、社長兼CEOに就任することとなった。

技巧を凝らした永久時計を搭載した「Reference 9」
デンマーク人のペーターセン氏によって、高級ウォッチメゾン、ウルバン ヤーゲンセンは、時代を超越したものづくりを継承することとなった。ウルバン・ヤーゲンセンや彼のふたりの息子がつくったマリンクロノメーターの技術から影響を受けた、P8ムーブメント。そしてグレナージュダイヤルやパニエ模様のギョーシェ彫り、アイコニックな針といった、工芸品としての意匠の数々……。高い技術を誇る職人の技術と、250年近くにわたって築き上げてきた、メゾンの歴史への深いリスペクトをもって、それらを現代に復興し、さらなる進化を遂げさせたのだ。

初のスポーツウォッチ「ヤーゲンセン ワン」
2019年にはステンレス製の高級スポーツウォッチ「ヤーゲンセン ワン コレクション」を発表し、新しい世代のファンを獲得したウルバン ヤーゲンセン。しかし一見モダンなそのデザインの背景には、メゾンの伝統的な美意識が確実に宿っており、それこそが目の肥えた時計愛好家たちに認められている所以であろう。

メゾンの過去と未来を自在に行き来し、魔法のような技術を駆使して、全く見たこともない時計を次々と生み出してくれる、新世代のウルバン ヤーゲンセン。その作品を最も楽しみにしているのは、激動の19世紀を駆け抜けた時計師、ウルバン・ヤーゲンセンなのかもしれない。


ウルバン ヤーゲンセンの商品についてのお問い合わせは下記サイトまで
https://urban-jurgensen.jp/

編集部
  • 選ばれし者の時計、ウルバン ヤーゲンセン
  • 技巧を凝らした永久時計を搭載した「Reference 9」
  • 初のスポーツウォッチ「ヤーゲンセン ワン」
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