タイムレスなジーンズスタイルは、パリジェンヌをお手本に! 着こなしテクは「マスキュラン」【パリスナップ】

2020.10.16
9月28日から10月6日まで開催された2021年春夏コレクションパリファッションウィーク。フィジカルとデジタル形式による初のパリコレのスケジュールには全84ブランドが参加し、19ブランドのランウェイショー、20ブランドのプレゼンテーション、45ブランドのデジタル配信で構成。

アジアアメリカからの渡航者は見られず来場者が大幅に減少し、ソーシャル・ディスタンス確保のため各会場の座席数も例年の4分の1程度となんだか盛り上がりに欠ける奇妙なシーズン…。それでも各ブランドがファッションで未来への“希望”を示し、それに呼応するように来場者も華やかに着飾りオフランウェイを彩った。

今季は多くのブランドが、ロックダウン中に自宅で過ごした経験からか、着心地の良さを重視した“リアルクローズ”を提案。その傾向は来場者のファッションにも見られ、いつになく肩の力を抜いたエフォートレスな装いが目立つ。カジュアルスタイルの定番といえば、いつの時代もやっぱりジーンズ!


1. モニカ(インフルエンサー/ジャーナリスト)


パリ在住モニカは、白のボーイフレンドジーンズをチョイス。プレッピーなテーラードジャケットと、秋らしいカラーニットを合わせてジーンズをクリーンにスタイリング。トップスと同色の細身のマフラーの中に入れた無造作なヘアが抜けを与えて、着飾り過ぎず好印象。


2. ユージニー(エディター)


フランス版「ヴォーグ(VOGUE)」のエディター、ユージニーは白のストレートジーンズに「コンバース」のスニーカーでかなりカジュアル。ベルトとジャケット、バッグをブラウンまとめて統一感を出し、トップにはフェミニンさを残すテク。オンラインミーティングが増える中、顔周りの装飾は今季のトレンドの一つで、彼女のようなカラーコンシャスなトップスは、今後ますます人気を呼びそう。


3. カミーユ(エディター)


オフホワイトのジーンズと、祖父のワードローブから拝借したかのようなメンズライクなヴィンテージジャケットとブーツがマスキャンな雰囲気を醸し出す。バッグもかなり使い込んだ感のある「エルメス」と、パリジェンヌらしいヴィンテージ使いの上級者といった感じ。


4. アン=ソフィー(シェフ)


少しフレアに広がったブルージーンズを選んだのはシェフのアン=ソフィー。ざっくりとルーズなニットとメンズライクなジャケットと、ここでもやっぱりジーンズをマスキュランに着こなすスタイリングが見られた。流行り廃りのないタイムレスなファッションはパリジェンヌの右に出るものはいない!


番外編

屋内外でのマスク着用必須のパリ。会場入り口では各ブランドがマスクを配り、警備員がチェックするという厳戒態勢がひかれた。サージカルマスクやオリジナルの布製マスクとさまざま見られたものの、最もよく目にしたのは黒色のマスク。ファッションの邪魔をすることなく、どこか魅惑的な雰囲気!







>>その他のパリスナップはこちらから

Photograph:Yusuke Kinaka © FASHION HEADLINE

【プロフィール】
ELIE INOUE
パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける。主な寄稿媒体はFASHION HEADLINE、WWD Japan、ELLE Japan等。


ELIE INOUE
ページトップへ