ソ連時代に革命をもたらした前衛的写真家ボリス・ミハイロフの写真集【ShelfオススメBOOK】

2015.11.07

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。日は洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京渋谷神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。

■『Diary』ボリス・ミハイロフ(Boris Mikhailov)

旧ソビエト連邦時代から作家活動を続けるウクライナ出身の写真家ボリス・ミハイロフが、1950年代の終わり頃活動した若者の音楽グループ・the Blaue Horseに捧げたアートブック。

当時の社会主義体制の抑圧下でビートルズを愛し、ロックンロールを踊り、西欧の自由を夢見たthe Blaue Horseは弾圧を受け、メンバーのうち数人が投獄されることとなった。ボリスはこのことを受け、主張の一つとして当時タブーとされていたポルノグラフィーを撮影。それがきっかけでやがてボリスも職を失い、その5年後にフォトグラファーとして独立を行った。

本書は、写真プリントを台紙の上にラフにテープで貼り付けて作った、当時のポルノフォトダイアリーを美しく再現した1冊。

【書籍情報】
『Diary』
著者:Boris Mikhailov
出版社:Walther Konig
言語:英語
ハードカバー/430ページ/280x200mm
発刊:2015年
価格:1万5,000円
Shelf
  • 『Diary』ボリス・ミハイロフ
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