【HOHO#010 Report】入船亭遊京さんの落語と白金北里通り商店会のごちそうで心ほぐれる夕べ

2017.08.24
輸入食材がそろう高級スーパーマーケットや大使館が点在する閑静な住宅街など、白金といえば、都内でも有数のセレブ街というイメージがあるかもしれません。でもそれは白金の一面で、実は白金にも昔ながらの商店が軒を連ねる親しみやすいエリアがあるんです。10回目の開催を迎えたHOHOは、そんな白金北里通りにあるショップ&ギャラリー・OUR FAVORITE SHOP(以下、OFS)での落語会「白金北里通り商店会 めしと落語の夕べ」を企画。いつもとは趣の異なる「和」のムードで、夏の一夜を演出します。

今回のメインは、OFS周辺の白金北里通り商店会に軒を連ねる名店のお酒とごちそうと、落語家・入船亭遊京さんの落語。古典落語の「寄合酒(よりあいざけ)」をアレンジし、若い衆がつまみを持ち寄ってわいわいと飲む設定を当日出されたごちそうになぞらえる、というユニークな演出を加えて披露しました。

出囃子の音楽とともに登場した入船亭遊京さんは、お伊勢参りに出掛けた人が遭遇した不思議な体験を綴った噺「七度狐(しちどぎつね)」、お金のない町の若い衆がおのおの工夫をして持ち寄ったごちそうを囲んで宴会をする「寄合酒」、自分そっくりの死体と出会った慌て者が自分が死んだと思い込んでしまうシュールなドタバタ劇「粗忽長屋(そこつながや)」の三つの演目で会場を沸かせました。「今日は初めて落語を聞く方も多かったので、ちょっと怪談風の噺を織り交ぜて、季節感のある演目を選びました。笑うと心が豊かになるので、ぜひ気軽に落語を聞きに来てください」と遊京さん。

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落語家・入船亭遊京さん

落語の後は、商店会の名店から集められたごちそうがテーブルにずらりと並び、寄合酒タイムへ。「寄合酒」でも登場した「焼き鳥(鳥平)」や「豚ヒレの串カツ(嘉陣)」、「オニオンフライ(DAY&NIGHT)」、「甘だんご・辛だんご(大久保だんご)」の他、「冷奴(川越屋豆腐店)」や「白金ワイン(星野屋酒店)」などを味わいながら、イベントを通して街とつながるような体験ができました。

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「白金北里通り商店会 めしと落語の夕べ」Photo: Mariko Ohya

HOHOでは、これからも思わず「ほーほー」と頷いてしまうような、すてきな「方法」を用意して、知恵のフクロウ「HOHO」と共にあなたをお待ちしています!
辻あい子
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