横尾忠則が描いた日本の原景、十和田市現代美術館で名作から新作までを公開

2017.05.14

青森・十和田の十和田市現代美術館にて6月17日から9月24日まで、画家・横尾忠則企画展「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」が開催される。

1970年代初頭から2年間に渡って日各地をしながら風景画を制作してきた横尾忠則。この「日本原景旅行」と名付けられたシリーズの中には、のちの横尾忠則の代表的テーマ“瀧”のルーツとも言われている作品「十和田湖 奥入瀬」(1973年)も含まれている。“瀧”の連作には、光が流水のように走る画面を楽しめるテクナメーションと呼ばれる手法を用いた作品もみられ、同展では“瀧”に関連する大作や、このテクナメーションによる作品の中から名作と言われているものが厳選して展示される他、未発表となる新作や、初期の絵画、東西のイメージが融合したモーツァルトの弥勒像から、近年盛んに描いているを題材とした立体、絵画も公開される。

さらに同展初日となる6月17日の10時から12時には横尾忠則の公開制作(無料※要企画展チケット)が予定されている他、7月29日、30日にはコラージュやミニポスターを作成してまちなかの会場(青森県十和田市稲生町14-54)に展示するワークショップ「MAKE IT POP ポップなものをつくろう」(要事前予約※後日オフィシャルウェブサイトにて詳細を掲載)が、8月26日には同館市民活動スペースにて同展企画者であり同館館長の小池一子と共同企画者である金澤韻によるキュレーターズトークが開催される予定だ。なお、イベント詳細は後日ウェブサイト(http://towadaartcenter.com/)にて掲載される。

また、同展の会期中には、美術館から徒歩約5分にある十和田市商店街(アーケード)の約450メートルへ横尾忠則の同展のポスターやステッカーで彩り、アーケード内の店舗の包装紙も期間限定で同展のポスター柄に変わる。

【展覧情報】
「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」
会期:6月17日~9月24日
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
時間:9:00~17:00(入場は~16:30まで)
休館日:7月31日、8月7日、8月14日を除く月曜(祝日の場合はその翌日)
観覧料:企画展+常設展セット券1,000円、企画展個別料金は一般600円(500円)、高校生以下無料
※( )は20名以上の団体料金
空閑@HEW
  • 《横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL ポスター》2017●上から《阿蘇山・草千里》1974《十和田湖 奥入瀬》1973 2作品とも兵庫県立美術館蔵(参考作品)
  • 横尾忠則
  • 《集合と分散-その力の働き》1991 作家蔵〔東京都現代美術館寄託〕
  • 《消された記憶》1994 横尾忠則現代美術館蔵
  • 《地の鼓動》1993 横尾忠則現代美術館蔵
  • 《ティッシュペーパーと赤い服の女》2017 作家蔵
  • 《横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL ポスター》2017●上から《阿蘇山・草千里》1974《十和田湖 奥入瀬》1973 2作品とも兵庫県立美術館蔵(参考作品)
ページトップへ