海辺の町で0から“楽しい”を作るファブリックブランド・マクモ【福岡の旅】

2017.03.29
福岡県糸島市の海辺の町にアトリエを構え、ハンドプリントでオリジナルファブリックを制作しているマクモ(makumo)というブランドがあります。

大きな柄や、不思議な動物、不揃いなドット、フルーツ、makumoのファブリックには色とりどりで個性的。ポップでも、どこかレトロなモチーフたちが特徴です。これらのファブリックは全て、シルクスクリーンによるハンドプリント。デザイナーの福山みきさんは、学生時代に染色を学び、その後路上での切り絵売りや、古着や古物を扱う店の運営を経験し、2010年古布収集の趣味が高じて故郷の福岡でマクモを立ち上げました。

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makumoのアトリエ

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デザイナーの福山みきさん

立ち上げ当初から一貫しているのは、図柄のデザインから型作り、シルクスクリーンでの製版、製品作りまでをこのmakumoのアトリエでまかなっていること。アトリエで働くメンバーは、みきさんをはじめ、みきさんの夫でありマネージャー&プリンターとして染め付けを行う新木智太さん、パタンナー&ソーワーのyukikoさんの3人。

シルクスクリーン版を繰り返して使いリピート柄(総柄)にするため、まっさらな生成りのキャンバス生地へ手作業で1回1回刷っていきます。手刷りのためインクの掠れや、生地の歪みのリクスもあります。元々みきさん1人で活動していたmakumoから、夫婦2人のmakumoになって初めての仕事は、500メートル以上の生地にプリントを施す作業。「夜な夜な泣きながら染めました(笑)」と、新木さん。

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ハンドプリントで染め付けを行う新木智太さん

絵を描くことが好きだったみきさんが、そのイラストの世界観を忠実に表現したいと思い選んだシルクスクリーンという技法。「なかなか良いなと思う布には出会いにくく、気に入った古布もどんどん劣化してしまう。だったら自分が欲しい柄を作ろうと思ったのです」。現在は、下地も既製品から「いっそのことならば、キャンバス地まで織ってもらって完全オリジナルにしよう!」と、企業間においては布として卸すことも行っているそうです。

出来上がったファブリックはアトリエで製品にもなります。makumoでは、ポーチやバッグやブックカバーなどの生活雑貨やワンピース、オニツカタイガーとのコラボレーションスニーカー、椅子用のファブリックなども手掛けています。「makumoが願うのは、“楽しさ”。作り手も使い手も輝ける、一緒に物語を想像してわくわくを共有出来るような布を作っていきたいです」。今にもファブリックから飛び出しそうなモチーフと毎日を過ごせば、きっと暮らしが楽しくなるはず。

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3月29日から4月11日の期間、伊勢丹新宿店館5階では「#わたしが染めました」展と題したマクモの展示会が行われ、ファブリックパネルやクッション、春にぴったりなブラウスなどがそろいます。ぜひ、makumoの春を感じに足を運んでみてください。

【ブランド情報】
makumo
HP:http://makumo-textile.com
Iori Ihara
  • マクモ(makumo)
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