海を見渡す波佐見焼の器ショップ・ヘイアンドホー【福岡の旅】

2017.03.28
長崎県の中央部にある波佐見町付近で作られる磁・波佐見焼。江戸時代から庶民向けの雑器として焼かれたことに始まり、量産を得意とすることから普段使いの陶器として知られる波佐見焼は、知らずしても誰もが手に取った事があるほど馴染み深いものではないでしょうか。

いくつかある窯元の中でも存在感のある陶磁器ブランド「HASAMI」「馬場商店」「ものはら」「the place」を運営するのは、佐賀県有田町にオフィス兼直営店を構えるマルヒロ。2015年、それら波佐見焼をもっと身近にと、福岡県糸島半島に姉妹店・ヘイアンドホー(HEY&Ho.)をオープンしました。

先で紹介したベーグル屋・スプーンフル ザ ベーグルを出発し、玄界灘に突き出た西浦の海岸沿いを車で走ること10分弱、ヤシの木に囲まれてどこかリゾートチックな風景に出会えばパームビーチガーデンズという複合施設内に到着。ここに波佐見焼を取り扱う「ヘイアンドホー」はあります。目印はブルドッグのイラストと、店内中央にどんと置かれた100倍サイズの巨大な波佐見焼マグカップ

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店の目印「ヘイ坊ホー坊」、イラストは福岡を拠点とするイラストレーター・ノンチェリー(NONCHELEEE)

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店内のど真ん中には巨大なマグカップが置かれています

石の粉末を主な原料とする波佐見焼は、光が透けて見えるガラス質で水もよくはじき、軽く、薄く作ることができるそう。店主の城茂太さんがそろえる店の品には、マルヒロの中でも特に人気のブランド、“ハサミ”のマークでお馴染みの「HASAMI」から、少々雑に扱ってもOKなスタッキングできるボウルやマグカップにピッチャーやポット、プラスチックのような質感で電子レンジやオープン、食洗機でも使用可能なグラタン皿やキッシュ皿、透明感のあるビードロ釉を使ったビードロカップ、釉薬でなく絵具を使った紙のようなマットな風合いのソークカップ、マスタードや珈琲カラーなど焼き物には珍しい色味に、質感もそれぞれ全く異なる器がそろいます。

「馬場商店」の蕎麦猪口シリーズは、佐賀県・長崎県で約400年前から続く職人技と、今の技術とカルチャーの良いとこ取りをしたバラエティー豊かな蕎麦猪口のラインアップ。それは、古典染付や江戸時代から繰り返し描かれてきた和文様を現代的に解釈したものから、イラストレーターのノンチェリーさん、竹内俊太郎さんなどとコラボレーションしたものなど、店の壁一面に約20数種類。本来は、刺身や和え物を盛って出す小鉢であったように、蕎麦猪口以外にも様々な用途を委ねてくれる台形の器です。

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マルヒロ「馬場商店」の蕎麦猪口

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博多ラーメンを食べる店の看板のイラストは同じく福岡を拠点とするノンチェリーによるもの。5階建てのダンスフロアをイメージし、1階ごとのシチュエーションを5つの蕎麦猪口へ描いている


快晴の日、店の窓からは美しい海に浮かぶヨットやサーファー、沈む夕日が臨めます。“福岡のリトルLA”、日本に居ながらアメリカ西海岸を感じられます。

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【ショップ情報】
HEY&Ho.
住所:福岡県福岡市西区西浦286 PALM BEACH GARDENS内
電話:092-809-1234
営業時間:11:00~日没
不定休
Iori Ihara
  • ヘイアンドホー(HEY&Ho.)
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