「ゴルチエ氏の元で学んだ、歴史を尊重し文化を重んずる“意味のあるデザイン”がブランドの基盤」--ATSUSHI NAKASHIMAデザイナー中島篤2/2【INTERVIEW】

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ATSUSHI NAKASHIMA17SSコレクション
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モダンでありクラシカル、和の繊細さとヨーロッパの大胆さをミックスさせた比類なきアイデアで、世界を舞台に勝負するATSUSHI NAKASHIMAのデザイナー、中島篤。

『DHL Exported』プロジェクトを日本人として初受賞し、16-17AWでミラノコレクションデビューを果たした。2回目となった17SSのショーでは、16世紀頃に建てられた王宮内をステージに、日本とイタリアの国交150周年を祝す、サプライズに溢れた演出で大きな喝采を浴びた。

ATSUSHI NAKASHIMA
ATSUSHI NAKASHIMA17SSコレクション

「いつ辞めても悔いがない」と言い切るほど努力を重ねてきた中島だが、未来に描く夢はまだまだ大きい。


ーー具体的に、ゴルチエ氏の元で働いた経験から、現在にも繋がっていることとは何ですか?

それまではゼロから生み出すデザインを目指していました。しかしゴルチエ氏の元で、歴史を尊重し文化を重んずるといった“意味のある”デザインを目の当たりにしたんです。デザインのディテールにも全てに「何故そうしたのか」という意味を求める人でしたから。

ヨーロッパの人というのは、歴史を本当に大切にするんですよね。日本も歴史や伝統、独自の文化がある国なので、そういう部分では認められていると思います。ただ日本にいる時には自国のことを客観的視点で見ることがないので、誇るべき日本の歴史を意識することはありませんでした。

今ブランドの基盤となっている、クラシックなデザインを変容させ、現代に活かすといった考え方はゴルチエ氏、そしてパリでの生活で学んだことです。


ーー17SSのコレクションはそんなATSUSHI NAKASHIMAのブランドの個性がとても表れている気がします。いつも、デザインやコレクションイメージというのはどのように浮かぶのですか?

自分の中で生まれる、という感じです。突然降ってくるといったこともありますし、自然とアイデアが浮かんでくるんです。外的なものからインスピレーションを受け取る、といったことはあまりないですね。最近でこそ外出する機会が増えましたが、どちらかというと休日は自宅でゆっくり寝ていたい派なので(笑)。

アイデアが出ない時もありますが、1つだけでも何かが浮かんだら、派生してどんどんイメージを膨らませていくやり方です。昨シーズン、初めてミラノで発表した作品は、ショー1週間前に全て作り変えるという土壇場でドラマがありました。今シーズンに関しては、最初から明確なイメージがあり、比較的余裕を持って進めることができましたね。


ーー『DHL Exported』の援助を受けてミラノコレクションに参加できるのは今回が最後ですが、今後のコレクション発表の場は?

ミラノで続ける予定です。次回から人手や資金面でのリスクはありますが、それでもミラノでショーを開催することに価値があると思っているから。バイヤーは世界中から訪れますし、メディアを通して一気に世界へ広がっていき、発信力が東京とは雲泥の差。


ーー既に世界で羽ばたく中島さんですが、最後に今後の展望を聞かせてください。

いつ辞めても悔いがない、と思えるほどこれまで一生懸命取り組んできました。これからはもっとブランドの知名度を上げて、影響力のあるデザイナーになりたい。ミラノでショーを開催しただけで才能のあるデザイナーとして認められ、評価されるわけではないので。自分にまだ足りないものがあるのだと痛感しています。

ブランドとしては徐々に大きくなっていますが、メゾンに比べるとまだまだ。今のファッション業界は厳しく、ピラミッドが既に出来上がり、上がつまっているのに下はたくさん出てくる状態。生地の選択肢も多く、3000体のサンプルを作って厳選した40ルックを発表するようなトップのブランドと、サンプルの40ルック全てを使うしかないような厳しい条件のブランドも、肩を並べて競わなければいけません。多難ではありますが、やはり世界に名の知れたブランドに成長し、販路を広げていきたいですね。

ーー前編に戻る。
《ELIE INOUE》
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