オランダのモダン・デザインの魅力に迫る展覧会が東京オペラシティで開催、D・ブルーナの原画など400点以上公開

2016.09.16

展覧会オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO」が、9月17日から11月23日まで、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。

展は、生活に深く結びついたオランダのデザイン文化、その人間味溢れる魅力を20世紀のデザインに大きな影響を与えた3者の視点で探究するもの。オランダのユトレヒトに生まれた建築家のヘリット・トーマス・リートフェルト、「ミッフィー(うさこちゃん)」の絵本シリーズの作者として知られるディック・ブルーナ、そして、オランダの国民的玩具シリーズADO(アド)を生み出したデザイナー、コー・フェルズーの作品を通してオランダのモダン・デザインを探究する展覧会だ。

会場では、リートフェルトの名作椅子《レッド・ブルー・ チェア》の初期バージョンや、代表作《ジグザグチェア》《ステルト マン・チェア》を含む家具に加え、リートフェルト自作の家具・建築の模型、図面、スケッチ、色彩ドローイング、アーカイブ・フォトなどの重要な資料を公開。

また、ブルーナが手掛けたペーパーバックの表紙デザインやポスターからブルーナ・デザインの形成過程に注目するほか、『うさこちゃんとどうぶつえん』(初版、1955)といった初期の貴重な絵本原画からブルーナ特有の絵本制作プロセスに焦点を当てる。さらに、家具や乗り物、積み木などの多様なラインナップと貴重なアーカイブ・フォトで、オランダのデザイン玩具シリーズADO(アド)の全貌を日本で初めて紹介。その他、写真動画、出版物など関連資料も展示される予定。総出品点数は400点以上にのぼるという。

なお、本展は、12月2日から2017年1月22日まで大分県立美術館へ巡回する。

イベント情報】
「オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO」
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:9月17日~11月23日
時間:11:00~19:00(金・土は20:00まで、最終入場は閉館の30分前まで)
料金:一般1,200円、大・高生1,000円、中学生以下無料
休館日:月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
テキスト:中村陽介
  • 「オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO」ポスタービジュアル
  • ADO 《ジャンピング・ジャック(あやつり人形)》 1925年頃CODAミュージアム蔵
  • ADO 《ドール・ハウス》 1927年CODAミュージアム蔵
  • ADO 《散水車》 1939年CODAミュージアム蔵
  • ADO 《象の輪投げ》 1941年CODAミュージアム蔵
  • ADO 《家具のトレーラー》 1953年CODAミュージアム蔵
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