チケット完売必須。森山大道、中平卓馬ら日本人写真家のドキュメント映画上映が原宿VACANTで再び

2016.08.07

6名の日写真家の日常を16ミリフィルムで追ったドキュメント映画『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』の再上映を記念して、同作にも登場したふたりの写真家のドキュメンタリー映画の特別上映が、8月15日、16日に東京原宿のヴァカント(VACANT)にて行われる。

『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』は、ポルトガルアーティストのアンドレ・プリンシペ(Andre Principe)とマルコ・マルティンス(Marco Martins)が、6名の日本人写真家の日常を追ったドキュメント映画。約1年半かけて行われた撮影を通じて、日本人写真家たちのイメージの制作プロセスやストーリーリング、日記式表現の本質を追求。シナリオを設けずに偶発性を取り込みながら写真家たちの日常を記録した映像作品となっている。6月29日から7月1日の3日間限定で行われた特別上映会が好評を得て、今回の再上映が決定した。

今回は再上映会を記念し、同作に登場する中平卓馬と森山大道、それぞれのドキュメント映画の特別上映を開催。中平卓馬は、1960年代から70年代にかけて先鋭的な写真と言葉で“政治の季節”を牽引したものの、写真家としてはスランプに陥り、77年には病に倒れた。病により記憶と言葉の大部分を失うこととなったが、それ以降は写真を撮ることが生活のすべてとなった。今回上映されるドキュメンタリー『カメラになった男-写真家 中平卓馬』では、そんな中平卓馬に3年間密着し、横浜の自宅周辺を日々撮影する姿や失われた記憶をなぞるようにかつて訪れた沖縄へと向かう姿を追った。

一方、森山大道の『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』は、12年秋にロンドンのテート・モダンにて開催されたウィリアム・クラインとの展覧会から半年間、長期密着取材を敢行し、森山大道の伝説的な個人写真誌『記録』の軌跡を追ったドキュメンタリー。ロンドンの街でのスナップの現場、ウィリアム・クラインとの劇的な出会い、『記録』シリーズが生まれたきっかけとその制作過程などの映像から森山大道の辿った半世紀を振り返る。

なお、当日は12時から14時の第1部、15時から17時の第2部、18時から20時の第3部に分けて上映され、15日の第1部と16日の第2部には『カメラになった男-写真家 中平卓馬』が、15日の第2部と16日の第1部には『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』が、両日第3部には『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』が上映される。

また、『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』の上映回では同作の上映に加え、今年の2月から6月にパリカルティエ財団現代美術館で開催された森山大道展「DAIDO TOKYO」のキュレーターによる作家解説映像や森山大道へのインタビューなどの映像も合わせて上映される予定だ。

イベント情報】
「TRACES OF A DIARY-日記をたどる」再上映記念
「カメラになった男-写真家中平卓馬」「森山大道記録 | MOVIE IN LONDON」特別上映会
会場:VACANT
住所:東京都渋谷神宮前3-20-13 2階
会期:8月15日、16日
時間:第1部・12:00~14:00、第2部・15:00~17:00、第3部・18:00~20:00(各回30分前開場)
料金:当日1,500円、前売り1,300円(※1ドリンク付き)
HEW
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  • 『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』
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