花の都でフラワーブーケレッスン!感性に磨きかける旅の醍醐味【Paris Report--2/5】

2016.07.14
の都、パリーー。芸術や美の象徴としての表現だけでなく、パリの街には実際に花が溢れています。通りには個性豊かな花屋が並び、アパルトマンの窓には花が飾られ、大切な人に花束をプレゼントする姿は日常の光景。刺激を受けて、普段より芸術や美しいものに敏感になる感覚は、パリの街を訪れた多くの人が持つ経験ではないでしょうか。

フランスラグジュアリーメゾンを巡るレポートの2回目は、花の都パリで感性に磨きをかける、ブーケレッスンの様子をお伝えしたいと思います。


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ブーケレッスンの会場になったのは、セーヌ川左岸6区に建つ劇場、オデオン座。1782年に開場した歴史ある劇場のサロンには、日からのお客さまを迎えるためにと天井まで届く大きなの木が飾られていました。数々の絵画に囲まれたオデオン座の荘厳な空間の中でレッスンはスタートしました。

ブーケレッスンの講師は、劇場オデオン座の目の前に店を構えるRosebudのヴァンソン・レサール氏。今回挑戦するのは、シャンペトルブーケという名のパリスタイルブーケです。この“シャンペトル”とは、田舎風という意味。草木を取り入れ、風がさっと中を通り抜けるような自然な表現のフラワーアレンジは、世界的にも注目を集めているスタイルです。

まずはシャンペトルブーケの第一人者でもある、ヴァンソン氏によるデモンストレーション。自然味豊かでありながらも、エレガントで洗練された魅力で、彼の顧客リストに様々なメゾンが名を連ねるトップフロリストです。

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「目の前の花と対話し、その声のままに束ねることが大切だ」という言葉通り、鼻歌を歌いながらどんどん花を重ねていきます。無造作に見えた動きが止まった時、手の中には花の魅力を最大限活かしたブーケが出来上がっていました。

「さぁ、次は貴方達の番です。花の声を聴いて」とヴァンソン氏。目の前に桜やアネモネ、ジャスミンの葉などが置かれ、各自思い思いに花や枝を手に取り束ねていきます。

初めはとまどいつつも、部屋いっぱいに広がる爽やかな花と緑の香りに包まれて、気付けば時間が経つのも忘れてブーケと向き合っている自分に気が付きます。枝の重みを左手に感じ、感覚だけで花を足していく作業は、知らず知らずにその人の個性を投影するよう。

エレガントに、清楚に、奔放に、出来上がったブーケは同じ材料を使ったにも関わらず、並べてみると全く印象が違うことに驚かされました。花と向き合うことで頭をリセットし、直感力や感性を磨くことができると最近は男性の受講も多いそう。

パリの街並みを見下ろす特別な空間で、日常から離れ、感覚を研ぎ澄まして自分と向き合う。そんな贅沢な時間の過ごし方も、芸術の都ならではではないでしょうか。

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次回は「一夜限りの日仏コラボレーション晩餐会」のレポートをお届けします。

--「日仏最高峰の味覚がワンプレートに!一夜限りのコラボディナーをアランデュカスで味わう【Paris Report--3/5】」へ

--「名門シャンパーニュカンパニー「ドゥーツ」の心髄に触れる【Paris Report--1/5】」へ
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