ブラジル移民写真家・大原治雄の写真展が新宿伊勢丹で開催、東京で見られるのはここだけ!

2016.06.03

近年ブラジルで高く評価されている写真家の大原治雄(1909~1999)の写真展「大原治雄写真展 ―ブラジルの大地と家族の記憶―」が、6月7日まで伊勢丹新宿店館5階アートギャラリーで開催されている。

大原治雄は、17歳で家族とともに高知県から移民第1号としてブラジルに渡り、サンパウロの農園で働いた後、開拓民としてパラナ州ロンドリーナに入植。28歳の頃に小型カメラを購入し、農作業の合間にブラジルの自然や家族の姿、変わりゆくロンドリーナの町などを撮るようになった。その後、ブラジル国内外の写真展に出品するようになり、1998年には「ロンドリーナ国際フェスティバル」で初の個展を開催すると大きな反響を呼び、「クリチバ市国際写真ビエンナーレ」(パラナ州)に第2回(1998年)、第3回(2000年)と連続で紹介され、ブラジル国内で高い評価を受けた。現在、高知県の高知県立美術館で「大原治雄写真展」も、6月12日まで開かれている。

今回同展では、リオデジャナイロオリンピック2016を記念し、約30点の写真作品を展示。若くしてブラジルの地に渡り、家族や仲間たちと切り拓き育て上げた広大な農場、そこで働く農民の日常風景、愛する家族の姿をこつこつと穏やかに写した写真作品などが紹介されており、現在東京で見られるのはここだけであり貴重な機会となっている。また、6月18日から7月18日まで兵庫県の伊丹市立美術館でも日本初の大規模個展が開かれる。

イベント情報】
「大原治雄写真展 ―ブラジルの大地と家族の記憶―」
会場:伊勢丹新宿店本館5階 アートギャラリー
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
会期:6月1日~7日
HEW
  • コーヒーの収穫に向かう朝 1940年 パラナ州ロンドリーナ、シャカラ・アララ
  • 治雄の娘・マリアと甥・富田カズオ   1955年 パラナ州ロンドリーナ、富田農園
  • 渦 1957年 パラナ州ロンドリーナ
  • コンポジション  1959年頃   パラナ州ロンドリーナ シャカラ・アララ
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