荒木飛呂彦、松本大洋ら漫画家がルーヴル美術館を表現すると?今夏「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」展開催

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荒木飛呂彦/『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
  • 荒木飛呂彦/『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
  • 二コラ・ド・クレシー/『氷河期』
  • マルク=アントワーヌ・マチュー/『レヴォリュ美術館の地下-ある専門家の日記より~』
  • エンキ・ビラル/『ルーヴルの亡霊たち』
  • 谷口ジロー/『千年の翼、百年の夢』
  • 松本大洋/「ルーヴルの猫」
  • 五十嵐大介/『タイトル未定』
  • 坂本眞一/『王妃アントワネット、モナリザに逢う』
7月22日から9月25日まで東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されるルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」の記者発表会が都内で行われた。

同展は、フランスのルーヴル美術館が2005年より進めている漫画プロジェクト「ルーヴル美術館BDプロジェクト」の全貌を日本で公開する展覧会。同プロジェクトは、漫画家たちにルーヴル美術館をテーマに自由に作品を書いてもらうもので、フランスのニコラ・ド・クレシーやマルク=アントワーヌ・マチュー、ベルギーのクリスティアン・デュリユー、今年東京で展覧会が開催されたエンキ・ビラルなど、フランス語圏の漫画「バンドデシネ(BD)」の作家に加え、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦、『孤独のグルメ』の谷口ジロー、『鉄コン筋クリート』の松本大洋ら日本の漫画家も参加している。

記者発表会では、はじめに同展の総監修を務めるルーヴル美術館のファブリス・ドゥアール氏が登壇。「今回の展覧会は、とてもユニークで世界で類を見ないようなオリジナリティに溢れている」と語り、その理由について「世界で初めて美術館が一つの展覧会としてバンドデシネの作品を展示すること」や、「世界で初めて存命の漫画家16人が一つの展覧会に集合すること」を挙げた。

また、ドゥアール氏は、「同展がこれまでの展覧会のようにルーヴル美術館のリアルなコレクションを展示するという形式ではなく、漫画家の目を通した新しい視点におけるルーヴル美術館を展示することになる」と語り、今回の展覧会がルーヴル美術館にとって新たな側面を持つことを紹介した。さらにフランスでは、「バンドデシネ、漫画というものは1960年代頃から芸術と認められており“第9の芸術”と称されている」と説明した。

続いて、駐日フランス大使のティエリー・ダナ氏が登壇。今回の展覧会について、「漫画とバンドデシネとの相互理解に大きく貢献する催しになり、さらに日本の漫画家の方たちにも参加を頂けるので、本当の意味での交流が可能になる」と述べ、「お互いの国で、それぞれの作品が翻訳出版されるという試みがこれからも進んでいくのではないでしょうか」と、今後に向けて日本とフランスの文化交流がより一層深まっていくことを期待を込めて語った。

次に、同展の学術監修を務めている首都大学東京准教授、古永真一氏が同展の背景を解説。MCを務めるフジテレビアナウンサー、生田竜聖氏の「フランス語圏のバンドデシネと日本の漫画、それぞれの特徴や共通点、違いがあれば教えて下さい」という質問に対し、古永氏は「それぞれ違った楽しみがあり、多様な作品があるので一概には言えないのですが、あえて2つに分けるとすれば、バンドデシネの場合は、オールカラーで1冊あたり48ページですので、日本の漫画よりも薄く、その分1冊の中に様々な要素が凝縮されていて、絵画を眺めるようにじっくりと読み進んでいくということがあります」とバンドデシネの特徴を解説し、「日本の漫画の場合は、モノクロで記号のようにスピーディーに読めるということがあります」とそれぞれの違いを丁寧に解説した。

最後に、女優の菜々緒が純白のドレスに身を包み華やかに登場。オフィシャルサポーターの一人として同展のミューズに就任した菜々緒は、「私の存在をきっかけに、より幅広い層の皆様に展覧会を注目していただけるように精一杯務めせていただきます」とコメントした。また、同展に参加する漫画家の坂本眞一が菜々緒をテーマに描き下ろし、展覧会場で公開する企画も発表された。

なお、展覧会では300点以上に及ぶ原画や資料、映像を一堂に展示。五十嵐大介、坂本眞一、寺田克也、ヤマザキマリら日本の漫画家が同展のために描き下ろした作品も公開される。さらに、音声ガイドには人気声優の神谷浩史が着任、並びに注目のミュージシャン米津玄師による公式イメージソングの制作が行われているという。

ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」は、東京での開催を皮切りに、2016年12月1日から2017年1月29日まで大阪、2017年4月から5月(予定)に福岡、2017年に名古屋の松坂屋美術館で巡回展を予定している。


【イベント情報】
ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」
会場:森アーツセンターギャラリー
住所: 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階
会期:7月22日から年9月25日
時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)
休館日:会期中無休
《中村陽介》
  • 荒木飛呂彦/『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
  • 二コラ・ド・クレシー/『氷河期』
  • マルク=アントワーヌ・マチュー/『レヴォリュ美術館の地下-ある専門家の日記より~』
  • エンキ・ビラル/『ルーヴルの亡霊たち』
  • 谷口ジロー/『千年の翼、百年の夢』
  • 松本大洋/「ルーヴルの猫」
  • 五十嵐大介/『タイトル未定』
  • 坂本眞一/『王妃アントワネット、モナリザに逢う』
  • 寺田克也/『タイトル未定』
  • ヤマザキマリ/『Palmyra au musee 美術館のパルミラ』
  • 駐日フランス大使のティエリー・ダナ氏、菜々緒氏、同展の総監修を務めるルーヴル美術館のファブリス・ドゥアール氏
  • 菜々緒氏
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