澄み渡る富士の麓で、サラブレッドに乗る―朝霧高原「エクインホリック」【富士の旅vol.2】

2016.03.18
静岡県東部に来て二日目の早朝、車で富士宮の朝霧高原に向かった。

温暖な気候に恵まれているという静岡でも、雪化粧をした富士の麓ともなれば、きーんと冷たい空気が澄み渡り、地面にもうっすらと雪が積もっている。

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どこへ行っても背景に富士山が写る富士宮


そこで訪ねたのが、キャンプ場や牧場などがあるハートランド朝霧という広大な施設に併設される乗馬クラブ エクインホリック(EQUINE-HOLIC)。なんでも朝霧高原は、通年冷涼な気候で、かつ放牧ができるほど広い平地や富士山の湧水、澄んだ空気など大自然に囲まれた環境は、馬にとって最適なのだとか。

この乗馬クラブにいる馬は全て引退した競走馬。短い競馬人生を終え、引退した馬のほとんどは、実は家畜飼料や加工用として処分されてしまっている現実があるそう。「そんなサラブレッドに一頭でも多く、新たな活躍の場を与えたい」というオーナーの多列央さんから開場した理由を聞く。マイシンザンや、オスカーリッチなどかつてJRAで活躍したサラブレッドも、豊な自然に囲まれて静かな余生を送っている。

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美しい毛並み、さすがはサラブレッド


騎乗メニューは、馬のまたがり方や手綱の持ち方、曲がるときや止まるときの合図の出し方を教えてもらい、歩いたり少し走ったりして乗馬を体験するビジタープランから、上級者まで楽しめるよう騎乗者のレベルに合わせたプランまであり、全国乗馬倶楽部振興協会公認インストラクターのマンツーマン指導の下学ぶ事ができる。

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乗せてもらったのはリネンミサイルという名前の馬

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凍った馬場が溶けるのを待って、怖々しながらもいざ騎乗。歩くペースは馬のほうから人に合わせてくれているよう。壮大な富士山を仰ぎこの高原を颯爽と駆け抜ける先の光景を目に浮かべ、それだけで情が満たされた。


乗馬クラブ EQUINE-HOLIC
静岡県富士宮市根原230 ハートランド朝霧内
080-6906-0171
http://equine-holic.com/
月曜日は休場
要予約
Iori Ihara
  • 「エクインホリック」
  • 美しい毛並みもさすがはサラブレッド
  • ワイルドブラスター
  • ワイルドブラスター
  • 乗せてもらったのはリネンミサイルという名前の馬
  • 乗せてもらったのはリネンミサイルという名前の馬
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