ワイン発祥の地・ジョージアの味を知っていますか?旅先で出会ったとびきりをシェアするYOUBOX【イベントレポート】

2016.01.08

YOU BOXとは、中村優さんが国内外の先で出会ったとびきりおいしいモノを、とびきりの笑顔と共におすそ分けすることで、さらなる“とびきり”を生み出そうというプロジェクト

旅で出会った人々や料理のエピソードを披露しながら、旅先で習得した現地の料理まで振る舞うイベントを全国各地で開催しています。今回は、12月17日に渋谷神宮前にあるテーブルカンパニーで行われた「YOU BOX報告会:ジョージア編」の参加レポートをお届けします!

■未知の国「ジョージア」の空気を感じる

ジョージア(旧グルジア)は南コーカサス地方に位置し、ロシアやアゼルバイジャン、アルメニア、トルコに囲まれた人口430万人の小さな国。日から約8,000キロと遠く離れたジョージアは日本ではまだまだ未知の国。そんなジョージアに「料理がおいしいんだって」「ジョージアワインが面白そう」というひらめきだけで、いつもの如く往復航空券と1泊目のホテルだけを決めて旅立ったという優さん。

ジョージアの思い出と旅の顛末は「世界のとびきりおいしいをお裾分け「YOU BOX」from Georgia!」で紹介しているので、ぜひご一読を。

イベントは写真動画を織り交ぜながら、優さんのトークで進行。信号もなく大渋滞の街の様子や、ジョージア正教の話、世界最古と言われるジョージアワインの不思議な醸造法(なんと土に埋められた壷で自然発酵させる!)の話など盛りだくさん。おそらく英語が通じていないであろうタクシー運転手さんに連れて行かれたワインの産地・カヘティ州ジグナギでは、偶然にもぶどうの収穫祭に出会うという運の良さに、周りからも「さすが、優さん“持ってる”ねー!」と声があがっていました。そんなゲストからの突っ込みも入りつつ、和気あいあい。

■突如始まる料理実演!このライブ感にワクワク!

旅の話に笑いつつ、ジョージアへ思いを馳せていると、いきなり始まったのが料理の実演。一品目は、首都トリビシでの最初の宿主、Leelaママに教わったという「緑のボルシチ」だ。テーブルにあったハーブをざくざく手でちぎってハンドミキサーで粗いペーストにしたものを鶏がらスープにIN! あっという間に出来上がったスープは、わさび菜やネギ、春菊など日本の葉もの香りと里芋のねっとりとした食感、シンプルな塩味で大変美味。お代わり自由のの前には列が連なり、またたく間に完食となりました。

その後、ゲストもヒンカリ(やスパイスの入った小龍包のようなもの)包みにチャレンジするなど、イベントならでは趣向に会場はかなり盛り上がりを見せていました。

■料理にもとびきりのこだわりを

旅先で優さんが出会った「とびきりのおいしい」を届けるのがYOU BOXの使命。今回もジョージアワインや自然派ワインを使った自家製サングリアを提供したり、静岡で栽培されたオーガニック野菜を使用するなど食材にも思いが込められています。ジョージアで教わったレシピに、日本の食材と現地の食材をコラボさせながら、YOU BOXスタイルのジョージアの味を再現していました。

料理は前回(スペイン編)から参加しているYOU BOXのスーパーシェフ・小島三生さんが担当し、クオリティは高くどれも絶品。シェフは旅に同行していないのに、どうしてこんなにおいしいジョージア料理が?と聞くと、優さんのレシピと現地での写真を見ながら料理の方向性を練るそう。「ジョージアの料理についてはネットにも資料があまりなくて図書館まで行って調べたりしました」(小島氏)と苦労した様子。現地の水の硬度を調べるなど水にも配慮したり、ジョージアではクルミをよく食するということから、肉を燻すためのチップにもクルミを使用してみたり、見えないところへの工夫にさすが、の一言です。

「小島シェフが日本で再現するととってもキレイな味になってしまうので、どうやってジョージアの家庭らしい“雑な部分”やインパクトを出すかをシェフと刷り合わせるのが大変でした」と優さん。ジョージアの食卓にも頻繁に登場するスパイスも思いっきり使うのがポイントだったそう。優さんのフィルターを通しアレンジを加えても、まぎれもなく「ジョージア料理」だと感じるパワーが二人の料理にはあるのでした。

■YOU BOXの楽しみ方

今回のメニューにあった「ルスダンさんの謎の料理」は、優さんが収集している「おばあちゃんのレシピ」にも加えられた一品で、肉でも魚でもない独特の食感のまさしく謎の料理。「この料理の正体は何?」という答えを探りながら会場はザワザワ…。決して日本では食べられない、おそらくジョージアでも知られていないレシピに出会えたり、その味におばあちゃんの人柄や人生を想像してみたり。そんな「いま、ここだけの時間」を多くの人たちと共有できるのもYOU BOXの楽しみ。

食事中に何度も乾杯をするジョージアの習慣にならわって、会場でも乾杯を重ねました。ゲストから奄美地方流の「自己紹介+乾杯」にしようと声が上がり、優さんに指名された人が自己紹介して乾杯の音頭をとっていきました。変幻自在に動き、そこで何かが生まれるライブ感もまた楽しいのです。

もの作りを追求する人々に出会いたいと続ける旅の中で、当たり前のように何もかも丁寧に手作りするジョージアの人たちに出会った優さん。その日常の中で強く生きる姿に「少々のことは楽しんでしまおうという、おおらかな気持ちになった」とイベント最後を締めくくったのでした。

■ジョージア編、有終の美はなんと台湾で!

YOU BOXジョージア編報告イベントのラストを飾るのはなんと台湾。「高松、名古屋東京で開催しましたが、料理で使う素材も違うし、話も少しずつ変えているし、お客さんの反応も全然違っています」(優さん)。台湾での食材探しや現地シェフとのコラボに小島シェフも気合十分。今ここでしかできない一夜限りのYOU BOXイベントをぜひ体感してはいかがでしょう。(満員御礼)

■YOU BOXがお届けするジョージアの「おすそわけ」メニュー

今回のYOU BOXでは、YOU BOXシェフの小島氏と優さんがプロデュースするジョージアのスパイスをたっぷり使った、ジョージアのソウルフードをご家庭でも楽しめるセット!

◇1つ目は、YOU BOX特製『ヒンカリ』3種。

ヒンカリとは、小籠包のように肉汁がたっぷり入った大きな水餃子のようなもの。中身は豚肉やラム、牛やジャガイモなど様々ですが、決め手はやっぱりそれぞれに合わせたハーブやスパイスです。今回は、3種類の味を取りそろえてお届け。

◇2つ目は、YOU BOX特製ハチャプリ。

ハチャプリとは、チーズを挟んで焼いたパンのようなもの。地域によってそのルックスが異なるものの、日本でいうおにぎりのような位置づけで、いつでもどこでもさくっと食べられるジョージアのソウルフード!

◇3つ目は、ジェラテリア『シンチェリータ』さんとのコラボしたジェラート

ジョージア編のYOU BOXでは、なんと2011年に国際ジェラートコンテストにて「メルノワ」で第3位を受賞したという実力を持つジェラテリア『シンチェリータ』さんとのコラボ。ジョージアンスパイスを使用した、どこでも食べられない、おいしいオリジナルジェラートです。

上記の3アイテムに、ジョージアの旅のストーリーブックを付けて5,400円(税別・送料込)でお届け。

※台湾でのイベントやYOU BOXのお取り寄せ詳細は、 下記LINKのYOU BOXホームページでお知らせしています。
和田安代
  • 「ようこそわが家へBBQ」はシグナギでの宿主・スザンナさんちで食べた鶏の炭火串焼きザクロジュースがけをイメージ。牛肉をクルミチップでスモーク+ざくろの実で爽やかさを
  • 中村優さんが語る、旅の思い出と共にイベントは進行する
  • わさび菜やネギ、春菊など日本の葉ものが並べられ、目の前でハンドミキサーでクラッシュさせて「緑のボルシチ」を調理
  • わさび菜やネギ、春菊など日本の葉ものが並べられ、目の前でハンドミキサーでクラッシュさせて「緑のボルシチ」を調理
  • わさび菜やネギ、春菊など日本の葉ものが並べられ、目の前でハンドミキサーでクラッシュさせて「緑のボルシチ」を調理
  • オーガニックハーブや野菜と里芋入りの「緑のボルシチ」。現地では里芋ではなくジャガイモを使うそう
  • カブや大根など鮮やかなピクルスは干しブドウがアクセント
  • シェフと和やかに料理の準備を進める優さん
  • しっかりと下味をつけた串刺しの牛肉。会場には美味しそうな匂いが広がります
  • 串刺しの肉塊に会場から歓声が。いつもはシャイなシェフも満面の笑み
  • 優さんがジョージアで出会った収穫祭の動画を見た後は、お待ちかねのジョージアワインの登場
  • 伝統的な醸造法で作られた「バフタングさんのおうちワイン」は、コクがあってスキッした味わい
  • ジョージア流に何度も乾杯!実はワイン発祥の地といわれるジョージア。伝統的な醸造法で作られた「バフタングさんのおうちワイン」はクセになる味
  • ジョージアンスニッカーズとも言われる名物「チュチェラ」。ローストしたクルミなどのナッツを糸に通し、ブドウジュースを煮詰めたものと小麦粉と合わせた生地をまとわせて6日間干したもの。ナッツとブドウの甘さだけの素朴な大人の味は、クセになって食べ続ける人も
  • 「ヒンカリの町で一番おいしいヒンカリ」を再現!
  • 優さんの声がけで、ヒンカリを包む参加者も
  • 「ヒンカリの町で一番おいしいヒンカリ」はラム肉にスパイスが効いて、まるで小龍包のようにスープがたっぷり。今回はジョージアの小麦粉を使ったが高松ではうどん粉を使用した
  • 「ポテトのヒンカリ マツォーニソース」。マツォーニは日本のものより酸味の強いヨーグルト。持ち帰った菌の培養に無事成功してこの日の食卓に登場した
  • チーズを挟んだパン「ハチャプリ」はヒンカリと並ぶジョージアの国民食。小麦粉、塩、イーストを混ぜた生地をフライパンで焼くというシンプルなパンながら塩味のチーズとベストマッチ。チーズは静岡でペルー出身の方がつくるこだわりのオリジナルチーズを使用
  • チーズを挟んだパン「ハチャプリ」はヒンカリと並ぶジョージアの国民食。小麦粉、塩、イーストを混ぜた生地をフライパンで焼くというシンプルなパンながら塩味のチーズとベストマッチ。チーズは静岡でペルー出身の方がつくるこだわりのオリジナルチーズを使用
  • 「ルスダンさんの謎の料理」の正体は卵。スパイスを入れた卵をスポンジ状になるようじっくり焼いたものに、クルミをベースとしたスープにひたして食べる。本当に初めての不思議な食感!
  • 「優さんのファンだった」という人から「ジョージアというのに惹かれて」という人まで東京の参加者は男女あわせて約28名。中にはなんとベラルーシ出身の女性も
  • 旅先のとびきりをシェアした人々が集う会場では、おいしい会話が行き交った
  • ワイン発祥の地・ジョージアの味を知っていますか?旅先で出会ったとびきりをシェアするYOUBOX【イベントレポート】
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