だからファッションはおもしろい。新年のご挨拶にかえて【Editor's blog】

2016.01.01

新たな年のはじまりというのは、冬の寒さも相まってキュッと身も心も引き締まる時でもあります。

寒空に背を伸ばす木々を眺めながら、ファッションとは「人を取り巻くありとあらゆる事柄と繋がっており、それが事象として人の肌に触れ、手に取れるカタチ、目に触れる様相になったものをいうのかもしれない…」などと考えていました。

ここで「かもしれない…」としたのには、昨年はファッションの持つ底力に感服させられた1年だったというのも理由の一つです。ファッションの可能性を広げてくれるだろう“掛け算”が、これからますます増えていく予感がした2015年。まだ見たことのない“ファッション”が生まれてくるからこそ、人はファッションに高揚し、もっと知りたいという思いにかられるのかもしれません。

■時代と土地を行き来すること

素晴らしいアーティストというのは、過去と未来をひと時に束ねたかのうような、時間軸を超越した作品を生み出すものです。ファッションはアートのそれとは違うカタチで、「地の利を活かし受け継がれてきた伝統の技と、人の創造力を結ぶことで新たな表現が出来るのではないか」ということです。

昨年、取材で日各地に足を運ぶ機会を得ました。八丈島、境港、能登半島、新潟金沢京都神戸、石垣島、瀬戸内…。それぞれの土地に、古から受け継がれてきた知恵の結晶ともいえる技がありました。

その技とクリエーションが、これからの暮らしにあったカタチで融合したら素敵だなという妄想を幾度もした昨年でした。2016年は、その妄想をカタチにする年に出来ればと願っています。

長くなりましたが、メディアというのは「何かと何かの媒体物」ですから、各地にある素敵なヒト・コト・モノを繋げる役割が担えるのではないだろうかという思いで、日々FASHION HEADLINEの編集を行っています。

デジタルメディアである我々にとっても、テクノロジーとファッションがどんな化学反応をみせるのかも気になるテーマの一つです。16年は「ファッション×テック」の領域にも、注目して発信していきます。

日々、ファッションは更新されていくので、こんなに毎日、ファッションと関わっているのに、まだまだファッションには分からないことが沢山あります。

だから、ファッションはおもしろい!

FASHION HEADLINE一同、ファッションときちんと向き合う1年にしたいと思います。

本年もFASHION HEADLINEをどうぞよろしくお願い致します!

編集部からのメッセージを新年のご挨拶にかえて。
Shigematsu Yuka
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