二日酔いを迎え撃つ!「LA流カクテルデトックス」を高級ホテルのバーテンが伝授

2015.07.25

暑い夏と言えば、冷えたビールシャンパーニュなどお酒が美味しく、開放的な空気も相まってついつい2杯、3杯…と進みがち。野外ビアホールやルーフトップバーといった魅力的な誘惑も増え、お酒の消費量が確実に増える季節です。

飲み過ぎた翌日、あなたはどうやって二日酔いからリカバーしますか? 薬に神頼み、昔ながらのシジミの味噌汁や卵料理なども効き目があるとか。もしくは向かい酒で対抗する人も!?

なにかと飲む機会が増えるので、飲みながらのケアも大事。そこで二日酔いの時にもオススメなオリジナルカクテルレシピを、体内デトックスが得意なロサンゼルスのバーテンダー&バースタッフに紹介してもらいました。


■ザ ハリウッド ルーズベルト(THE HOLLYWOOD ROOSEVELT)の「ライブラリー・バー(Library Bar)」

ダークウッドのカウンターとレザーのソファがなんともダンディなこちらのバー。決まったメニューはなく、凄腕バースタッフが、季節の食材を取り入れたカクテルをおまかせで作ってくれます。「甘口?スパイシー?それともちょっと薬草っぽい味がお好みですか?」など客の好みをヒアリングしながら、シェイカーをふる。地元のファーマーズマーケットから仕入れた新鮮なフルーツや野菜、ハーブを使った彼らのレシピは、アルコールが入っていてもヘルシーな味わい。ここでは代表バーテンダー2名によるオリジナルレシピを2つご紹介。

“プラン・C(Plan C)”

-ライムジュース 2/3 oz.
-シンプルシロップ 1/2 oz.
-ココナツウォータ-1oz.
-アルボル唐辛子を漬けたエルダーフラワー・リキュール 1/2 oz.
-ジン 2oz.

以上を氷と一緒にシェーカーに入れ、ストレーナーで濾して大きな氷をひとつ入れたグラスに注ぐ。以下のガーニッシュを添えて完成。

ガーニッシュ:パイナップル 2~3片、アボカドスライス 1枚、コブミカンの葉 1枚

“モーニング・メディシーナ(Morning Medicina)”

-メスカル
-ライムジュース
-アガベシロップ
-おろし生姜
-コリアンダー
-コショウ
-キュウリ
-バジル
-ワイルドルッコラ

以上、それぞれ適量をシェーカーに入れ、マドラーで具材を潰し、シェイク。ストレーナーを通して氷を入れたグラスに注ぐ。粉末状にしたブート・ジョロキアとシーソルトを少量ふりかけて完成。


■ザ ライン ホテル(THE LINE HOTEL)の「コミッサリー(Commissary)」

LAカクテルシーン屈指のトップバーテンダーの一人、マシュー・ビアンカニエッロ(Matthew Biancaniello)氏と、この街のストリートグルメシーンの第一人者、ロイ・チョイ(Roy Choi)氏が手を組みデザインする「ザ・ライン・ホテル」のカクテルメニュー。大人気なのは、マッシュルームで風味付けしたウォッカで作るホワイトロシアンなど、ホテルの自家菜園と南カリフォルニアの農園から直接仕入れたフルーツや野菜を使ってアレンジしたクラシックカクテル。「飲み過ぎた次の朝は何を飲みましょうか」という問いに対して彼らが提案してくれたのは、オクラ&ネギ風味のカシャーサを使ったオリジナルレシピです。

“トマト&オクラ(Tomato & Okra)”

-ライムジュース 2/3 oz.
-アガベシロップ(「Monin」社のオーガニックがおすすめ) 2/3 oz.
-ワケギまたは小口ネギ 刻んだもの少々
-「Novo Fogo」カシャーサ 2 oz.(1週間前にオクラ8 oz.をボトルに入れて風味付ける)
以上をシェーカーでミックスし、ストレーナーで濾しながら、氷を入れたハイボールグラスに注ぐ。チェリートマトとワケギのガーニッシュを添えて完成。


■プティ エルミタージュ(PETIT ERMITAGE)の「ザ・バタフライ・バー(The Butterfly Bar)」

「プティ・エルミタージュ」の屋上には、アメリカ野生動植物連盟(National Wildlife Federation)の地元支部が認める蝶とハミングバードの保護区となったガーデンがあります。そしてその屋上にはもう一つ、ホテルの品あるボヘミアンな客層が集まるバーも。ロサンゼルスのど真ん中にいながら、小さな羽ばたきが聞こえるほどごく静かなこのサンクチュアリで、種類豊富に揃えられたメスカルを味わってみるのはいかがでしょう。少なくとも、騒音による頭痛は避けられるはず。アルコールフリーで楽しむなら、4種類のシトラスジュースをミックスした“ステイ・ウェル(Stay Well)”で水分補給。でも、せっかくならこんなユニークなアレンジ・ブラッディマリーにトライ。

“ブラッディ・メスカラーダ(Bloody Mezcalada )”

-搾りたてトマトジュース
-オリーブジュース
-ウスターソース
-「Enmascarado 45」メスカル
-おろしたて洋ワサビ、お好みのハーブ、スパイス、ビター

以上をミックスし、氷を入れたソルトリム・グラスに注ぐ。コロナビール少々とガーニッシュ用にオリーブとベーコンを加えてフィニッシュ。


■ホテル・シャングリ=ラ(HOTEL SHANGRI-LA AT THE OCEAN)の「スイート・700(Suite 700)」

オーシャンアベニューに1939年からあったアールデコの建物をリノベートして完成したこのホテル。グラマラスかつシックなペントハウス・スイートは、あえて客室ではなくバーに変身。週末は男性サンダル禁止という、フォーマルなドレスコードを掲げながらも、サンタモニカと太平洋を望む素敵な屋外テラス席のおかげで人気は劣ることなし。二日酔いでも訪れたいこのバーからは、ロマンチックな味わいが大好評のオリジナルマティーニのレシピを“ちょっとだけ”ご紹介…。どうしても完全公開はできないということだから、まずは場で味を確かめて、秘密の材料を味わい当てましょう。

ダイアモンド・ジュビリー・マティーニ(Diamond Jubilee Martini)”

-「Effen」キューカンバー・ウォッカ 2 oz.
-エルダーフラワー・リキュール 1 1/3 oz.
-レモン&ライムジュース 1 oz.
-ガムシロップ 1 oz.
-秘密の材料 1 1/3 oz.

以上をシェーカーでミックスし、ストレーナーを通して冷やしたマティーニグラスに注ぐ。


■THE BEVERLY HILLS HOTELの「ポロ・ラウンジ(Polo Lounge)」

1941年のオープン以来、こだわりやワガママの多い有名人も数多く訪れてきた場所だけに、このバーにまつわる逸話は星の数。マリリン・モンローとイヴ・モンタンがいい雰囲気だったとか、フランク・シナトラと仲間が大騒ぎしてた、ハンター・S・トンプソンが(相変わらず)ひどく酔い潰れてた、幼児のローラ・ダーンが初歩きしたのはここだったなどなど・・・。現在「ビバリーヒルズ・ホテル」の全てのレストランメニューを監督しているロバート・ルーロー(Robert Rouleau)氏が当時もしいたならば、ハンター・トンプソンもシーバスの代わりにこんなヘルシーなカクテルを選び救われていたかもしれません。

“ポロ・ガーデン・ギムレット(Polo Garden Gimlet)”

-「Absolut Elyx」ウォッカ
-キュウリ
-コリアンダー
-ハラペーニョ
-ライムジュース

マドラーでキュウリを潰し、すべてをシェーカーでミックス。ストレーナーを通してグラスに注ぎ、完成。


●上記のホテルは、全てTABLET.(ホテル予約サイト)から予約可能です。
https://www.tablethotels.com
土岐 尚代
  • 「LA流カクテルデトックス」を高級ホテルのバーテンが伝授
  • ザ ビバリー ヒルズ ホテル(The Beverly Hills Hotel)の「ポロ ラウンジ(Polo Lounge)」
  • 「ポロ ラウンジ」にてロバート・ルロー氏(左)と、“Polo Garden Gimlet”
  • ザ ライン ホテル(The LINE Hotel)の「コミッサリー(Commissary)」
  • 「コミッサリー」のマシュー・ビアンカニエッロ氏(左)とオリジナルカクテル“Tomato & Okra“((C)Audrey Ma)
  • プティ エルミタージュ(Petit Ermitage)の「ザ バタフライ バー(The Butterfly Bar)」
  • 「ザ バタフライ バー」のアブディアス・エーカー(Abdias Acre)氏
  • ザ ハリウッド ルーズベルト(The Hollywood Roosevelt)の「ザ ライブラリー バー(The Library Bar)」
  • 「ザ ライブラリー バー」のバーテンダー、ダンヴィ・ファムさん (C)Thompson Hotels)
  • ホテル シャングリラ アット ジ オーシャン(Hotel Shangri-La at the Ocean)の「スイート 700(Suite 700)」
  • 「スイート 700」のフォン・トラン氏
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