プラダ財団企画「Sound or Art」展覧会カタログ【NADiffオススメBOOK】

2015.06.04

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiffナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京恵比寿店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。

■「ART OR SOUND」

2014年春から秋にかけて、ヴェネツィアにあるプラダ財団のギャラリー「カ・コルネール・デッラ・レジーナ」にて、16世紀から現在までの様々な楽器やアートワークを年代順に紹介しながら、その関係性を再考しようとする「Sound or Art」展が開催され、好評を博した。本書は、カタログとして出版され、様々な楽やアートワークを年代順に紹介している。

古くは16世紀の楽器を弾く女性を描いた絵画に始まり、17世紀には大理石や象嵌で作られたギターなど、20世紀になるとルイジ・ルッソロが発明した「騒音」を奏でる楽器「イントナルモーリ」、マルセル・デュシャンやマン・レイ、1960年代からはジョン・ケージのパフォーマンス「ウォーター・ウォーク」、ロバート・ラウシェンバーグによる廃材を背景に5つのラジオ音声と水流が音を作り出す「オラクル」などのほか、ロバート・モリス、ローリー・アンダーソンらの作品がひとつひとつ丁寧に掲載されている。

2000年代になると、ダグ・エイケン、クリスチャン・マークレー、トーマス・デマンド、アンリ・サラらの作品など、例に挙げきれないほど多くの作品が収録され、さらに、ダグラス・カーン、アラン・リヒト、デヴィッド・トュープらによるエッセイも。装丁も美しく、手に取ってゆっくりと眺めたい1冊となっている。

書籍情報】
「ART OR SOUND」
出版社:Fondzione Prada
言語:英語
ソフトカバー/520ページ/440x222x279mm
発刊:2014年
価格:1万7,200円
NADiff
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