10月19日はマニュエル・ルグリ(バレエダンサー)の誕生日です

2014.10.19

バレエダンサーのマニュエル・ルグリ(Manuel Legris)は1964年10月19日生まれ。フランスパリ出身。

幼い頃からバレエのレッスンを受け、11歳でパリの国立専門学校「オペラ座バレエ学校」に入学。16歳でオペラ座バレエ団に入団すると、翌年にはコリフェに、その翌年にはスジェに昇進。86年にニューヨークで行われた『ライモンダ』の公演で、主役のジャン・ド・ブリエンを演じると、芸術監督からエトワールに任命される。これは、プルミエール・ダンスールを飛び越しての昇格となり、彼のスター性を世に示すことになった。

その後、ルグリはエトワールとして23年間、バレエ団の頂点に君臨し続けることになる。また、その才能は海外でも高く評価され、ロイヤル・バレエやニューヨーク・シティ・バレエなど、世界各地で催された演目にゲスト出演を果たした。一方で、96年には元エトワールのモニク・ルディエール(Monique Loudieres)とのコラボ公演が実現。この活動は後に“マニュエル・ルグリと仲間達”というプロジェクトを生み、ルグリは親しいダンサーと共に世界中で公演を行うことになる。

これらの功績が評価され、88年にはニジンスキー賞を、93年には文学芸術勲章を、06年にはレジオン・ドヌール勲章を受賞。98年には世界バレエ・フェスティバルで行われた『アルルの女』の公演でブノア賞を受賞している。

09年、44歳で定年を迎えたルグリの引退公演が行われた。演目は『オネーギン』。最後の舞台にはかつてパートナーを務めたモニク・ルディエール、エリザベット・プラテルなどのバレリーナ―も駆けつけ、会場は多くの喝采で満たされた。その後、ルグリはダンサーとしての活動を続けながら、10年にはウィーン国立歌劇場バレエ団の芸術監督に就任。その年のうちに新作8を上演した他、日本やパリなどでの公演を成功させるなど、見事な手腕をふるっている。
HEW
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