【三越伊勢丹ブログ】ロンドン旅行で“無の世界”を体験

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後ろに見えるのがギャラリー
  • 後ろに見えるのがギャラリー
  • 中はカフェ
  • 近くにあるサックラー館併設のカフェ
  • フィッシュリ&ヴァイスの作品と筆者
三越伊勢丹婦人担当スタッフによる不定期更新のブログを始めることとなりました。チームで回していく予定です。第1回目は、私(女子)が先日行ったロンドン旅行記を綴ります。

今回の旅の目的はアート探訪。ロンドンのハイド・パーク西方に位置するケンジントンガーデンズ付近にホテルを取り、小雨の降る朝から散歩を兼ねてサーペンタインギャラリー(Serpentine Gallery)へ行ってみた。 サーペンタインギャラリーは、ケンジントンガーデンズの林の中にある現代美術の企画展示を行っている美術館。1934年に建設されたティーパビリオン(喫茶店兼東屋)を改修し、再利用したものだそうだ。

雨に濡れた芝生の上を歩いていると、60年代に設計されたユニット建築のフトゥロ(FUTURO)を彷彿とさせるパビリオンが見えてきた。このギャラリーでは毎年夏季限定で、本館に隣接する土地にカフェ・休憩所としてパビリオンが設営されるそう。これまでにも錚々たる建築家が手掛けていて、初年度のザハ・ハディッド(Zaha Hadid)を筆頭に、フランク・ゲーリー(Frank Owen Gehry)や、レム・コールハース(Rem Koolhaas)、日本人からは伊東豊雄、SANAA、藤本壮介などが過去にこのプロジェクトに携わっている。

今年、そのプロジェクトに選出されたのは、銀座のメゾンエルメスフォーラムでも展示を行ったチリの若手建築家、スミルハン・ラディック(Smiljan Radic)。芝生の上に建てられたのは、薄いファイバーグラスで作られた巨大な楕円形の建物だ。ドーナツ型になった内部はカフェになっており、アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が設計した机とイスが並ぶ。ついでにそこで簡単な朝食を取った。

食べ終わる頃には小雨は止み、石の上で日向ぼっこをした後、ギャラリースペースへ。 現在開催中の企画展は「マリナ・アブラモヴィッチ 512アワーズ(Marina Abramovic: 512 Hours)」。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレにも参加していたアーティストなので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれない。マリナ・アブラモヴィッチは70年代から主に、自分の肉体を使って表現するパーフォマンス作品が有名だ。

ギャラリー入り口で、バッグ、カメラ、携帯電話(電子機器)、時計をロッカーに入れることを指示される。つまりは日常すべてをロッカーに置いて、これから非日常の世界へと誘われるということだ。

展示スペースにてアブラモヴィッチ本人から直接ヘッドフォンを手渡され、音のない静寂の世界へと入る。体感したことのない異色の空間に、瞑想…のようにググーーーっと深ーい世界へ…入っていく……他にも目隠しをして、部屋を動きまわるスペースもあり、 そこで色々なものが欠落している“無い”空間を体験した。この“無い”世界の空間に見知らぬ人と“いて”“存在”する感覚はとても不思議な体験だった。

これはまさに鑑賞するのではなく、体験するアート。ロンドンのサーペンタインギャラリーにて8月25日まで開催している。 現在、伊勢丹新宿店でも8月13日から25日まで19日の店舗休業日を除く12日間にわたり「アートスタイル」を提案する「第1回 アート&クリエーション」企画が開催中。 みなさんも是非アートを感じてみてください。


【イベント情報】
Marina Abramovic: 512 Hours
会場:Serpentine Gallery
住所:Kensington Gardens London W2 3XA
会期:7月11日から8月25日
時間:10:00から18:00
休館日:月曜日
入場無料
《三越伊勢丹婦人チーム》
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