8月2日、ウェスティンホテル東京で、アメリカ人女優、クリステン・スチュワート(Kristen Stewart)と、イギリス人俳優、ニコラス・ホルト(Nicholas Hoult)がW主演を務めるハリウッド映画『イコールズ』(原題)の製作発表会が行われた。

監督を務めるのは、ドレイク・ドレマス(Drake Doremus)。内容はスタイリッシュな近未来を舞台にしたラブ・ストーリーで、世界中でロケハンを重ねた結果、撮影地として最もふさわしいのは日本との結論に至ったという。ミニマルな現代建築と、手つかずの自然が共存しているところに魅かれたことが理由。クランクインは8月4日で、同月28日までの撮影を予定している。

タイトルのイコールズとは、物語の舞台となる未来社会に暮らす新人類の総称。人類の進化の果てに、愛や恐怖心などの感情を持たなくなった種族だという設定だ。そうした世界において、SOS(スイッチ・オン・シンドローム)と呼ばれる病にかかったサイアス(ニコラス・ホルト)は、遠い昔に失われたはずの感情を取り戻し、腫物扱いされることになる。そんなサイアスを理解するたった1人の存在・リア(クリステン・スチュアート)は、彼と同じく感情があるものの、それを隠して生きている。そんな2人の間にやがて愛が芽生えるところから、物語はクライマックスへと向かい出す。

記者会見に出席したドレイク監督は、「3年掛かりで準備した作品なので、クランクインを迎えて夢のような気持ちだ。撮影が始まるまでの期間は、キャストの2人と東京観光も楽しんでいる」とコメント。

クリステン・スチュワートは、「ドレイク監督はプロセスを重要視する人。撮影が始まるまでの期間、ともに過ごしてきたことで一緒に気持ちを高めてきたので準備万端」と意気込みを語った。

また、役柄について尋ねられると、「生きていると、感情が邪魔になったり想いを隠さないといけなかったりといったことはよくあること。そういう意味では、この作品の主人公に共感できる」と答えた。

相手役を務めるニコラス・ホルトは、「子役からやっていると実践以外で演技を学ぶ機会は少ないが、クリステン、監督からは学ぶことがとても多いので撮影も楽しみだ」と期待を寄せた。

しかし、報道陣からの「お互いの印象を教えて」の質問を受けたクリステンが「私、実はニックのこと大嫌いなの」とジョークを飛ばすと、苦笑いしつつも、「僕はクリステンのことは尊敬しているし、撮影でもいい方向に導いてくれると信じている」と断言した。

また、「感情なんてなければいいのに」と思うことはあるかと尋ねられると、ニコラスは「確かに人生では感情に束縛されることもあるが、そこから逃げるのはよくない」と回答。クリステンもこれに同意し、「感情を持つことは時には怖いときもあるけど、恐れてはいけない。頭で考えることと心で感じることとの両方に目を向けて整理するのは、難しいけれどとても大切なこと。私自身、自分の心の声をきくことを大切にしている」と真摯に語った。