女優のジンジャー・ロジャース（Ginger Rogers）は1911年7月16日生まれ。アメリカ合衆国ミズーリ州出身。1995年4月25日逝去。

舞台評論家だった母の下で育ち、14歳のときにチャールストン・ダンスのコンテストで優勝。その後はアメリカ各地を回りながら、テキサスやオクラホマなどでヴォードビルに出演していた。やがて、ブロードウェイに呼ばれるようになると、卓越したダンスの才能と抜群のスタイルがハリウッドからも注目され始める。

30年に『恋愛四重奏』で映画デビュー。当初は端役ばかりをあてがわれていたが、33年のミュージカル映画『空中レヴュー時代』への出演が、彼女にとって大きな転機となる。当時はまだ脇役だったフレッド・アステアと共演したところ、2人のダンスシーンは観客から絶賛された。その翌年には2人を主演に製作された映画『コンチネンタル』も大成功を収め、以降アステアとロジャースのコンビは計10本の映画に出演することになる。

また、アステアと共演する傍らで、ロジャースはミュージカル以外の映画にも積極的に出演した。39年にアステアとのコンビを解消したものの、40年には映画『恋愛手帳』でアカデミー主演女優賞を受賞。その後も数々の映画に出演し続けたが、60年代には活動の場を舞台へと移している。

「ドリス・ヴァン・ノッテン（DRIES VAN NOTEN）」の13-14AWコレクションは、アステアと共演したミュージカル映画『トップハット（TOP HAT）』（35年）をイメージソースとしている。

私生活では17歳のときに結婚したが、そのわずか2年後に離婚。以降も結婚を繰り返し、生涯のうちに5度の離婚を経験している。