産地のこだわりを楽しむワインテイスティングイベント、MHDが開催

2014.05.20

モエ・ヘネシー・ディアジオ(MHD)株式会社は、各国のワインをテイスティングしながらワインメーカーと直接対話し、ワイナリーの特徴、こだわりなどを知ることの出来るイベントグランドワインテイスティング2014」を5月19日に開催した。2008年より2年に1度開催され、4回目となる今回、同社で取り扱いのある8ヶ国9ワイナリーからワインメーカー9名を迎え、55種のワインをそろえた。

オーストラリアの「シャンドン(CHANDON)」のシニアワインメーカーのダン・バックル氏がおすすめするのは、スパークリングワイン「シャンドン・ロゼ(CHANDON ROSE)」。チェリーやストロベリーを感じさせる甘い香りと、わずかな酸味のバランスが良く、刺身やグリルした魚介等和食との相性が良いのが、日で好評を得ている理由だと説明。

カリフォルニア・ナパヴァレーの「ニュートン(NEWTON)」では、環境保全型農法を採用した醸造を行っており、生態系との共存を意識して敷地の20%にしか植樹せず、更に土壌には農薬を一切使わないというこだわりを持つ。ワインメーカーのクリス・ミラード氏がおすすめするのは、「アンフィルタード・シャルドネ2011」。旨みを凝縮させることの出来る無ろ過製法で製造されており、「黄桃、マンゴーなどの果実味が爽やかで、 夏に向けてぴったり」と同氏。こちらは常温で飲むワインとされているが、夏にはほんの少しだけ冷やして飲むのが最適だという。

古代ローマ時代から続く伝統のあるスペインの「ヌマンシア(NUMANTHIA)」は、凝縮度の高いテンプラニーリョというブドウから製造。1ヘクター ル2,000キロから3,000キロの収量は世界で最も少ないレベルで、全て手摘みされる。力強く、長い余韻の残る赤ワインは、トロの刺身や、さしの入った和牛や豚、鉄板焼きなどに最適とエステートディレクターのマヌエル・ルザーダ氏は話す。

「テラザス・デ・ロス・アンデス(TERRAZAS de los Andes)」はアルゼンチンのアンデス山脈に農園を持つ。海の影響を全く受けない大陸性の気候のため、標高差により平均気温が異るという地域特性を生かし、それぞれの場所に適した品種のブドウが育てられている。また、非常に乾燥した気候のため病害を受けず無農薬での栽培が可能。畑への給水にアンデス山脈の雪解け水を利用しているのも特徴だ。海抜1,800mで造られたは清涼感のあるカジュアル向けの白ワイン「レゼルヴァ・ト ロンテス」、海抜1067mで造られたダークチェリーのコンフィのような凝縮感のある味わいの赤ワイン「レゼルヴァ・マルベック」などが人気。

その他にも、2005年アメリカのワイン誌ワイン・スペクターが発表する世界100選のヴィンテージ部門で1位に選ばれた「ラポストール・クロ・アパル タ」を製造している「ラポストール(Lapostolle)」、3世紀以上の歴史を持つポートワインの「テイラー(TAYLOR’S)」、オーストラリア のマーガレットリヴァーで格式高い歴史を持つ「ケープ・メンテル(CAPE MENTELLE)」、ソーヴィニヨンブランで高い知名度を持つニュージーランドの「クラウディー・ベイ(CLOUDY BAY)」、今年8月よりモエ ヘネシーが順次販売を開始するイタリアワインブランド「ボローリ(BOROLI)」も紹介された。

また、今回のスペシャルゲストとして、世界のワインの資格の中で最高峰といわれるマスターオブワインの中からアジアを拠点とし活躍しているアネット・スカーフ氏 が招かれ、ワインメーカー達と一緒に美味しいワインの特徴を紹介した。「様々な美味しいワインを皆さんに伝えることができ、非常に嬉しく思う」と同氏。マスターオブワインとはワインの資格の中で最高峰といわれ、約300名の中からアジアには4名存在する。
編集部
  • (左から)ジュリアン・ベルトロー氏、クリス・ミラード氏、マヌエル・ルザーダ氏、アキーレ・ボローリ氏
  • (左から)ダン・バックル氏、ティム・ヒース氏、アネット・スカーフ氏、ニック・ヒース氏、ロバート・マン氏
  • シャンドンのシャンドンブリュットから夏限定サマーボトルが登場
  • シャンドンのブース
  • シャンドン シニアワインメーカー、ダン・バックル氏
  • ニュートン ワインメーカー、クリス・ミラード氏
  • ボデガ・ヌマンシア エステートディレクター、マヌエル・ルザーダ氏
  • テラザス デル ロス アンデス ワインメーカー、グスタボ・ウルソマルソ氏
  • ラポストール アジアパシフィック及びラテンアメリカ担当ディレクター、ジュリアン・ベルトロー氏
  • ケープメンテル エステーとディレクター&シニアワインメーカー、ロバート・マン氏
  • クラウディベイのブース
  • クラウディー・ベイ ワインメーカー、ティム・ヒース氏
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