佐藤卓×竹村真一による「コメ展」開催。米の歴史と未来を見つめ直す

2014.02.26

六本木東京ミッドタウンのガーデン内に位置する「21_21 DESIGN SIGHT」では2月28日から6月15日まで、企画展「コメ展」が開催される。主食としての米の位置づけが揺らいでいる現代において、日の文化の根幹をなすとも言える「コメのありよう」を見つめ直し、未来像を考える展覧会。ディレクターを務めるのは、21_21 DESIGN SIGHTディレクターでグラフィックデザイナー佐藤卓と、文化人類学者の竹村真一。

佐藤氏は本展の公式ホームページにて、「縄文時代後期に始まった『コメづくり』は、多くの人の食を支える以外に、コメの売り買いという”経済”、コメづくりという”仕事”にも関わってきた。さらに、コメづくりから”道具”や”祭り”も生まれ、”芸能文化”も発展していった。日本におけるコメとは、人の営みを支える『関係』であり『仕組み』であり『方法』なのだ。これを、日本で育まれた優れたデザインと捉えることはできないだろうか」と企画にいたった背景を綴っている。

竹村氏も、「TPPや農家の後継者不足といった社会状況もさることながら、もっと根本的な文化やライフスタイルの部分で、『日本のコメ』は大きな曲がり角に来ている。日本食が世界無形文化遺産にも登録される一方で、コメを主食とする”一汁三菜”の伝統は食卓から失われつつある。私たちが"知っているつもり"のコメを新たな視点で見直してみたい。まもなく90億の人口を抱える『未来食』『地球食』としてのコメの可能性を、稲作とコメ文化の歴史も振り返りつつ見つめ直してみたい」と本展への思いを語る。

3月8日には、佐藤と竹村を迎えたオープニングトークが開催される他(予約受付終了)、3月22日、4月19日、4月26日、5月5日にも本展に協力した多くのスタッフたちを迎えたトークが開催される予定。更に、サテライトブースでは2月28日から 3月26日まで、全国の米どころの10銘柄をその場で精米し、「コメ展」スペシャルパッケージで販売する。


イベント情報】
コメ展
会場:21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
会期: 2月28日から 6月15日
時間:11:00から 20:00(入場は19:30まで)※4月19日は24:00まで
入場料:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
休館日:火曜日(4月29日、5月6日は開館)
Maki Ushitora
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