有田焼とオランダが融合。デザイン県目指す佐賀

2013.11.06

佐賀県は11月1日、2016年に創業400年を迎える地場産業・有田焼の発展を企図し、オランダ大使館と連携協定を締結した。オランダのモダンかつ機能的な“ダッチデザイン”を有田焼に導入し、モノづくりを連携。「佐賀ブランドの確立」を目指す。

調印式に出席した古川康知事は「17世紀はヨーロッパ各国に多くの有田焼が輸出されていた、正に黄金時代だった。この協定を通して21世紀にも、かつての黄金時代を復活させたい」と述べた。また、ラーディンク・ファン・フォレンホーヴェン駐日大使は「“ダッチデザイン”は常に、新しく刺激的なデザインに挑戦している。有田の伝統的な焼き物産業との融合がとても楽しみ」と語った。

今後は、オランダを中心とする世界各国のデザイナーと有田焼の生産者が、海外展開を目的とした有田焼を制作。また、有田焼に興味を持った外国人に向けて、滞在型のワークショップや交流の場を作り出し、世界中のクリエーターが訪れる聖地を目指していく。

有田焼は2011年に産地再生を目指し、クリエーティブディレクターに柳原照弘を迎えて「1616/arita japan」を開発。有田焼の伝統を守りつつ、多様な食生活に対応した新たなデザインを生み出してきた背景がある。中でも、オランダ人デザイナーのショルテン&バーイングスが手掛けた「カラーポーセリン」シリーズは、世界中で高い評価を得ている。
編集部
  • 佐賀県とオランダ大使館が連携協定を締結
  • 左からラーディンク・ファン・フォレンホーヴェン駐日大使と古川康知事
  • ラーディンク・ファン・フォレンホーヴェン駐日大使
  • ショルテン&バーイングス「カラーポーセリン」シリーズ
  • ショルテン&バーイングス「カラーポーセリン」シリーズ
  • リニューアルしたオランダ大使館の内装
  • リニューアルしたオランダ大使館の内装
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