近鉄百貨店が第2四半期予想を修正。最終損益は4億円の黒字から11億円の赤字へ

2013.09.30

近鉄百貨店は25日、2014年2月期第2四半期の連結および個別決算において、特別損失11億2,900万円を計上すると発表した。同社が奈良県天理市と大分県別府市に保有する土地や建物など事業用資産について、時価の下落による減損の兆候が認められたため。「固定資産の減損に係る会計基準」に基づく当該資産の回収可能性を検討した結果、特別損失計上に至った。

同時に、今年年4月10日に公表した2014年2月期第2四半期の連結および個別の業績予想も修正した。連結売上高は前回発表時の1,360億円から1,340億円へ、営業利益は同8億円から4億円へ、経常利益は同4億円から1億7,000万円へ、四半期純利益は同4億円の黒字から11億円の赤字へそれぞれ修正した。

修正の理由は、「あべのハルカス近鉄店」の売上高が前年同期に比較して22.9%の増に止まっていること。6月13日に開業した「あべのハルカス近鉄本店タワー」による増床効果はあったが、既存の本店である「あべのハルカス近鉄本店ウイング館」の仮設店舗や、エスカレーター・エレベーターの部分稼働がお客の買い回りに不便をもたらす形となったため、業績予想を見直した。

通期の業績予想については、足元の状況と10月10日に上層階をリニューアルオープンする「あべのハルカス近鉄本店ウイング館」の売上予想等を精査した上、10月8日の第2四半期決算発表時に告知する予定。
編集部
  • あべのハルカス近鉄本店
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