【SMALL TALK by 大沢伸一】post#013 AUTUMN

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映画「タクシードライバー」の1シーン
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やっとというか、急に秋の雰囲気が出て来ましたね。

ところで、皆さん年間に映画を何本、本を何冊くらい読みますか?
僕は映画の方が多くて、結構な本数を観ます。劇場、DVD(BLUE RAY)、配信ストリーミングサービスなどを合わせると、恐らく年間100に近いのではないかと思います。一方、書籍はというとインターネット時代に入りなかなか進まなくなりましたが、それでも職業柄移動が多いのである程度読みます。

どちらもそうなんですが、昔観た映画を観なおしたり本を読み返すと思いのほか記憶とのズレがあることに気がつきます。
新しい作品を追いかけるだけでも大変なのに、と思うでしょうが、いやいやこれ是非やってみて下さい。必ず新たな発見があるはずです。もう一度観よう、もう一度読もう、と思うくらいですからそこには少なからず「縁」もあるんだと思います。

僕の一例を挙げておくと「タクシードライバー」。10代で観たときの印象と記憶は強烈で、言語化するとすれば「ベトナム戦争帰還兵の心を蝕んでいく現代社会の闇」でした。バイオレンスのシーンがあまりにも鮮烈で、もう一度観る機会を失っていたのですが、この10年ほどで数回軽い気持ちで観なおしたのです。すると、実はこれって「ラブストーリー?」というくらいまで印象が違います。加えてハッピーエンドだとも思える作品です。
言うまでもなく、作品が変化するはずもなく、僕の感受性の変化なのです。年齢を重ねてはじめて分かる感情もあれば、単純に知識が不足していて楽しめなかった部分もあります。
それ以来、既知の作品の中でも「名作」と言われるものを積極的に観なおすようになりました。

芸術の秋に因んだ、POST#013でした。
《大沢伸一》
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