若手建築家のオススメは「むしやしない」の和洋折衷【京都粋人の手土産】

2013.07.25

京都の粋人たちが選ぶ、お洒落な手土産のシリーズ連載。第7回目はGENETO建築設計事務所代表、山中コ〜ジさん。オススメの”お持たせ”は「むしやしない」のSOY豆乳醤油プリン

山中さんは京都と東京を拠点に、住宅、商業施設、オフィス、店舗などを設計。近作では世界を巡る移動ギャラリーART MOBILE”を発表し、バリ・デンパサール空港などでART MOBILEを使った作品展を開催した。

「むしやしない」は、京ことばでお腹の虫を養うという意味。小腹が空いた時や口寂しい時にお腹を満たしてくれる軽い食べ物のことで、店のショーケースには、手鞠寿司のように可愛い、むしやしないにぴったりなケーキが並んでいる。抹茶や和三盆、餡など和素材を使った菓子も多く手がけ、地元の人だけでなく、旅行者にも人気が高い。

東京と京都を行き来している山中コ〜ジさんは、東京のクライアントへの手土産によく利用。通常は、豆乳やおからを使った抹茶のフィナンシェや抹茶や黒豆きなこでコーティングした黒豆アマンドショコラなど、日持ちのする菓子を選ぶそうだが、すぐに会う方にはSOY豆乳醤油プリンを持参するとか。

豆乳を使った絹ごし豆腐のようになめらかなプリンに、黒糖を使った醤油蜜をかけていただく菓子は、お皿に移し替えると見た目も物の絹ごし豆腐のよう。自家製醤油蜜は辛さと甘さが絶妙バランスで、一個350円。

「せっかく京都から持っていくなら、京都らしさはもちろん大切にしたいのですが、お馴染みの菓子ではおもしろくない。京都という街は、コンサバティブな意味での”和”という印象を持たれがちですが、実際の京都は明治時代から多くの西洋文化を吸収しています」と山中さん。

古さと新しさがアンビバレントに混在するのが京都の魅力。むしやしないの商品は、そういった都市的なコンテクストが反影されているお菓子で、「伝統を大切にしながら、新しいことを取り入れているのが、私たちが目指す設計のコンセプトにも似ています」というのが、オススメの理由。

京都駅構内のジェイアール京都伊勢丹SUVACOでも販売中なので、新幹線に乗る直前に購入できるので便利。店舗は京都市左京区一乗寺里ノ西町78。出町柳から出ている叡電・一乗寺駅の近く。修学院、仙堂などへ寄ったとき立ち寄るのがオススメ。営業時間は10時から20時。月曜休み(祝日の場合営業、翌火曜休み)。
天野準子
  • SOY豆乳醤油プリン350円。自家製醤油蜜は辛さと甘さが絶妙バランス
  • 「むしやしない」。店舗は京都市左京区一乗寺里ノ西町78。出町柳から出ている叡電・一乗寺駅の近く
  • 「むしやしない」店内
  • GENETO建築設計事務所代表、山中コ〜ジさん
  • 店のショーケースには、手鞠寿司のように可愛い、むしやしないにぴったりなケーキが並んでいる
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