7月14日はグスタフ・クリムトの誕生日です

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グスタフ・クリムトの作品
  • グスタフ・クリムトの作品
  • グスタフ・クリムトの代表作『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』
  • 『クリムト』で主演を務めたジョン・マルコヴィッチ。後ろはクリムトのポートレイト
画家のグスタフ・クリムト(Gustav Klimt)は1862年7月14日生まれ。オーストリア・ウィーン出身。

彫刻師の息子として生まれ、小学校を卒業後に弟と共に工芸美術学校に入学。卒業後は、画家のフランツ・マッチュや弟と共に劇場装飾を行う工房を設立し、仕事を任されるようになった。

94年、オーストラリア政府がウィーン大学の天井画の制作をクリムトに依頼。「哲学」「医学」「法学」の3部作であるこの作品は、依頼者の意図したテーマに反しているなどとして激しく非難された。クリムトは1905年まで制作を続けたが、あまりにも批判が大きかったため契約を途中で破棄。このような事件の最中に、保守的な美術の流れに対抗し新しい表現を求めるグループ「ウィーン分離派」がクリムトや建築家のオットー・ワーグナーにより結成された。当時のヨーロッパで全盛を誇ったアール・ヌーヴォー(ドイツ語でユーゲントシュティル)を代表する画家の1人となった。

1902年に分離派が開催した「ベートーヴェン展」に、クリムトは大作『ベートーヴェン・フリーズ』を出品。この作品にも批判が集まり、長年行方不明となっていたが、70年にオーストリア政府が買い上げ、ウィーンのセセッション館(分離派会館)に展示されている。

クリムトの絵には女性が多く登場するが、彼女達が身に付ける豪華な衣装は当時のウィーンの最先端モードであった。伴侶であったエミリー・フレーゲと共同でデザインした衣装をエミリー自身が着用し、クリムトが撮影した写真は世界初のファッション写真であるとも言われている。

クリムトは女性好きとしても有名で、生涯結婚はしなかったものの、裸婦モデルを務めた女性の多くと愛人関係にあったという。晩年は、派手で装飾的な作品が少なくなり、風景画を多く描いた。1918年に脳梗塞と肺炎により死去。

2006年には彼の生涯を描いた映画『クリムト』が公開され、ジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)がクリムトを演じた。また、12年9月にはクリムト生誕150年を記念して、晩年に愛用していたウィーンのアトリエが一般公開され話題となった。
《編集部》
  • グスタフ・クリムトの作品
  • グスタフ・クリムトの代表作『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』
  • 『クリムト』で主演を務めたジョン・マルコヴィッチ。後ろはクリムトのポートレイト

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