【REPORT--アート・バーゼル香港2/2】長谷川祐子や村上隆、名和晃平ら日本が強い存在感を示す

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「エンコンター」コーナーでのインスタレーション。ソン・ユル・オ(Seung Yul Oh)の作品「Periphery」,2013
  • 「エンコンター」コーナーでのインスタレーション。ソン・ユル・オ(Seung Yul Oh)の作品「Periphery」,2013
  • 「エンコンター」コーナーでのインスタレーション。マドレン・カンパニー(Madeln Company)の作品「Play-(201301)」, 2013
  • 「エンコンター」コーナーでのインスタレーション。植松琢磨の作品「Moon Sphere」,2013
  • ニューヨークタイムズ紙が後援によるディベート。左からジェフリー・ダイチ、エイミー・カペラッゾ、チャールズ・グァリノ、リクリット・ティラヴァーニャ、マシュー・コリンズ
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ギャラリーのブース間には、「エンコンター」と題されたコーナーが設けられ、東京都現代美術館チーフキュレーター・長谷川祐子キュレーションによるアーティスト17組の大型インスタレーションが場を占有。周りにはベンチが設置され情報量の多いブース展示から一息つく来場者の姿が見られた。

今回は更に、他のアートフェアと一線を画す企画として、会場内でトークやディベートのセッションが多数組まれた。

特に話題となったのは、ニューヨークタイムズ紙が後援した「アートマーケットはアートの価値を定める基準足りうるか」というトピックを掲げたディベート。アートフォーラム誌のチャールズ・グァリノ(Charles Guarino)をモデレーターに、ギャラリストの立場としてロサンゼルス現代美術館(MOCA)ディレクターのジェフリー・ダイチ(Jeffery Deitch)、マーケットの視点としてクリスティーズのエイミー・カペラッゾ(Amy Cappellazo)、評論陣からマシュー・コリンズ(Matthew Collings)、アーティスト側からリクリット・ティラヴァーニャ(Rirkrit Tiravanija)が登壇。それぞれの立場から、アートとマーケットの関係を論じ、聴衆を巻き込んだ議論を行った。

その他にも、アジア・アート・アーカイブが主催する様々なトークセッションが行われ、アートを取り巻くグローバルな現状について、学問的・ジャーナリスティックな視点から、深く活発な議論が交わされた。

6万人を超える来場者数を記録した、初のアジアにおけるアート・バーゼル。とても印象的だったのは、日本人作家の作品が非常に多数出品されていたこと。日本のギャラリーに限らず、村上隆や奈良美智、名和晃平などの作品があちらこちらのブースに並んでいた。フェアの選考委員やキュレーターに日本人メンバーが名を連ねていることからも、アジアの現代アート市場で日本が強い存在感を放っていることが見受けられる。

欧米2極中心型のアート業界が、強いマーケット性を秘めるアジア、中東を第3・第4極として広がっていくとすれば、日本アート界は重要なポジションを占めるのではないだろうか。
《Maya Junqueira Shiboh》
  • 「エンコンター」コーナーでのインスタレーション。ソン・ユル・オ(Seung Yul Oh)の作品「Periphery」,2013
  • 「エンコンター」コーナーでのインスタレーション。マドレン・カンパニー(Madeln Company)の作品「Play-(201301)」, 2013
  • 「エンコンター」コーナーでのインスタレーション。植松琢磨の作品「Moon Sphere」,2013
  • ニューヨークタイムズ紙が後援によるディベート。左からジェフリー・ダイチ、エイミー・カペラッゾ、チャールズ・グァリノ、リクリット・ティラヴァーニャ、マシュー・コリンズ

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