【編集ブログ】蛯の門!こちトラ自腹じゃ--初音ミクオペラ「THE END」編。マクロスF遼かなり

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会場ではサイネージで映像が流されていた
  • 会場ではサイネージで映像が流されていた
ボーカロイド、初音ミクを使った無人オペラ「ジ・エンド(THE END)」東京公演に“自腹で”行ってきた。取った席はS席7500円。

詳細はググるか、以前渋谷慶一郎氏にインタビューした記事かPRESSブログを読んでもらうとして、ここでは純粋に私の感想を書く。

内容は正直よく分からなかった。そしてこの作品はオペラではない、と思う。
まず、初音ミクの声が聴きとりづらく何を言っているのか分からない。スクリーンサイドに日本語字幕、下部に英語字幕が付くのだが、読むことに意識が飛んでしまい、作品に入り込めない。よってストーリーがなんなのか全く理解できず90分が終わった。

クラシック用ホールのためか、デジタル音響と声が混じりあってしまいとても不調和。作曲者の言を信じて、とても通俗的でノリノリなアリアが聴けるかと思ったがそうでもなく、初聴だと厳しい印象。これは渋谷氏がブログで事前にアリアをフル公開していたので自身も分かっていることなのではないだろうか。

やはり一番気になる所はオペラとしての“熱気”だろう。この作品はすべてあらかじめ打ち込まれてデジタル制御されているので、言うなれば映像に凝った映画なのだ。その場の空気や聴衆とのインタラクティブな掛け合いなど、ライブならではの楽しみが全くない。大変素晴らしいアリアを歌い切ったあとのソリストと観客の熱気。それは劇が中断され拍手が起こるほど。そのライブ感を体感できないのは残念だ。そこが最も問題だと思う。

確かに映像は素晴らしい。プロジェクションマッピングが使われ、美麗。でもパフュームのホログラフィックライブなんかを見てしまうと、一歩古い感じが否めない。初音ミクを使うのなら、新オペラを作るのなら、生身の歌い手とリアルタイムレンダリングのホログラフィックが掛け合ったり、初音ミクを同様に出現させ、デュオさせたりした方が観客の度肝を抜くことができただろう。ミクのライブでは実際そうじゃないか。

もう少しで、マクロスFのシェリル・ノームのライブ演出に近づけたのに。

唯一面白かったのが、終幕後初音ミクが画面上でカーテンコールに応えたこと。まあこれもプログラムされてることなんだけど。
★☆☆☆☆(星一つ)

《エビゾー》
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