【SMALL TALK by Tommy】旅とロックがルーツ

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【SMALL TALK by Tommy】旅とロックがルーツ
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はじめまして、デザイナーのタミー・オガラです。

生まれはサウスダコタ州のバッドランズ。ネブラスカ大学リンカーン校を卒業。学校では美術やデザイン、歴史を学んできました。

70年代のアメリカの中西部で育ち、ロデオやアメリカ先住民の祭り、野外のロックコンサートに明け暮れた青春時代。

子供時代は結構ワイルド。バイクに乗ったり、キャンプや狩りに出かけたり、車で遠征をしたり。お金が必要になったときは畑の手伝いをしたりして。ある時は、電車に乗り込んで川を渡ってスーシティに行き、橋からミズーリ川に飛び込んだり。

暑い夏の日には、太いトラックのタイヤチューブをロープで繋ぎ、その上に寝そべりながら川を下ったりして遊んでいました。もちろん、ビール持参で。何度も猟区管理人に怒られ、追いかけられたな。泥まみれになって疲れたけれど、すごく充実した時代だった。

「アンクル・ジョン」という市内の店でレコードを買っては大音量でロックンロール三昧。そして、コンサートが開催されると、必ず見に行った。とにかく、どんなに遠くても車を飛ばして。

本当にいろんな人のコンサートを見てきた。ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ピンク・フロイドやフランク・ザッパなど。パティ・スミスやイギー・ポップ、この時代の中心にいたミュージシャンにはかなりのめり込みましたね。

80年代になると、チープ・トリック、トーキング・ヘッズ、B52’sにはまっていった。当時着ていた服は破れていたり、つなぎ合わせられていたり、穴だらけ。色褪せたコンサートTシャツを仲間内で着まわして、取り合ったり。

当時は親を恥ずかしく思っていたけど、親も僕たちのことを同じぐらい恥ずかしく思っていたんだろうな。友達の母親がボロボロのリーバイスを燃やしてしまうこともあったりして(写真がないのが残念だけどね)。燃やされた奴は懲りずにまた新しいリーバイスを履き、またいい具合にボロボロにしてね。

そして、1974年に「グランジ」というバンドを結成。

“今を生きて、好きなことをする”という精神で、“ロックなハート”が芽生えた瞬間だった。様々な生き方が認められる時代に生まれてきた僕たち。だから、思い切り、自由に冒険したり表現することができたのかもしれない。

日本に住んで30年。

来日してからは室内用のスノーボードジャンプをデザインしたり、1999年に原宿で開催された“麻の葉プロジェクト”にも参加。

それから12年間かけて、アイウェアブランド「ディータ(DITA)」をアジアの市場で拡大することを努めてきました。

その後「ディータ」を辞め、「TheLIGHT Co.Ltd.」を設立。工場も福井県鯖江市に建て、いろいろと研究をして、古い技術から新しいアイディアを創出したり、あるいは、古いアイディアを新しい技術で再現してみたり。visvim、NEIGHBORHOOD、WTAPSなどと一緒にデザインし、プロデュースも行っています。

そして昨年、NEIGHBORHOODの滝沢伸介氏と「NATIVE SONS」という新しいアイウェアとアクセサリーブランドを立ち上げました。

「NATIVE SONS」は僕にとって最高でかけがえのないもの。

青春時代、友達と経験した、たくさんの旅が僕に“Gypsy Spririt”を植え付けてくれた。そして今もなお1年の大半は、日本全国やアジアを旅行し、新しい冒険や友達作りに励んでいる。

これこそが人生のすばらしさ。

音楽がどこで流れていようと、その場に行って踊り続けることができれば、それだけで幸せだ。


【プロフィール】
The LIGHT.,Co.,Ltd.代表、アイウェアデザイナー
1958年生まれ。
2012年、自身のファクトリー兼ラボラトリーであるThe LIGHT Co.,Ltdを設立。
『NEIGHBORHOOD』の滝沢紳介氏と共に立ち上げたアイウェアブランド『NATIVE SONS』をはじめ、様々なブランドのアイウェアデザインを手掛ける
《Tommy OGara》
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