杉本博司のアートと丹下建築が融合。ハナエモリビル跡地に「オーク表参道」オープン

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アート空間「究竟頂(くっきょうちょう)」point of infinity, entrance hall of oak omotesando, Designed by Hiroshi Sugimoto, 2013/Hiroshi Sugimoto, Mathematical Model 013, 2013
  • アート空間「究竟頂(くっきょうちょう)」point of infinity, entrance hall of oak omotesando, Designed by Hiroshi Sugimoto, 2013/Hiroshi Sugimoto, Mathematical Model 013, 2013
  • オーク表参道 外観
  • 「茶洒 金田中」庭園。13.8mの柱の無い室内と庭が一体となっている
  • オーク表参道の空間デザインと「茶洒 金田中」の内装を手掛けた現代美術作家・杉本博司氏
4月4日、ハナエモリビル跡地(東京都港区北青山3- 6-1)に複合施設「オーク表参道(oak omotesando )」が開業した。

ビルの外観は大林組と丹下都市建築設計が共同でデザイン。表参道のケヤキ並木や近隣建物との調和に配慮し、新たな景観の創出を目指した。中央を貫通するパサージュの南側緑地には、ビル名の由来である柏(オーク)を植樹。表参道のケヤキから続く緑のエコスペースが広がる。

ファサードのライティングは、照明デザイナーの豊久将三が担当。LEDを用いて日本の伝統色を意識した光のグラデーションをデザインしている。また、コンクリートは固まるときに排出されるCO2の量を約8割減らした低炭素型のものを利用するなど、環境にも配慮された建物になっている。

オフィスエントランスには現代美術家・杉本博司による空間デザイン「究竟頂(くっきょうちょう)」を設置。中心を飾る数理模型は「Mathematical Model013」と名付けられており、神殿的空間における御正体の役割を果たしている。今回、杉本は2階にオープンした料亭金田中がプロデュース・運営するカフェ「茶洒金田中」の内装も手掛けた。メインダイニングからは13.8mの柱の無い窓から杉本が自ら石を選び配置した苔庭を眺めることができる。「桂離宮がそうであるように、古来、日本の庭園は室内と一体になっている。庭と一体になった空間で和食をカジュアルに楽しんでほしい」と杉本氏。個室からはエントランスに設置された杉本の作品を眺めることもできる。

1、2階は商業施設が入り、「エンポリオアルマーニ(EMPORIO ARMANI)」と「コーチ(COACH)」のフラッグシップショップ、LAで誕生したプレミアムカットソーブランド「スリードッツ(three dots)」、東京では初の路面店となる「ネスプレッソブティック(NESPRESSO Boutique)」が出店。「エンポリオアルマーニ」は日本初となるカフェ(約80平米)も併設されている。4月27日にはジュエリーショップ「ケイ・ウノ(K.UNO)」がオープン予定。

ビル所有の大林組グループの広報担当者はオーク表参道の特徴について「表参道は建築やアートが有名だが、ハナエモリビルはその先駆けでもあった。オーク表参道はアートを取り入れた、通常の商業施設とは違う空間作りとしている。アートと建築の融合、つまり単純に美術作品を展示する空間ではなく、作品から店舗に続いていく、その空間自体がアートなるようにした」と説明する。
《編集部》
  • アート空間「究竟頂(くっきょうちょう)」point of infinity, entrance hall of oak omotesando, Designed by Hiroshi Sugimoto, 2013/Hiroshi Sugimoto, Mathematical Model 013, 2013
  • オーク表参道 外観
  • 「茶洒 金田中」庭園。13.8mの柱の無い室内と庭が一体となっている
  • オーク表参道の空間デザインと「茶洒 金田中」の内装を手掛けた現代美術作家・杉本博司氏

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